ネット上で集めた情報からノイズを取り除くための取り組みが続く。これは、情報の出所を開示することで、読む側が情報をフィルターすることを可能にするアプローチだ。
アンケートでも母集団の属性としてこういう客観的な判断基準が提示されればかなり信頼性は上がるだろうが、ネットのアンケートでは無理だろう。そもそも、ネットのアンケートなんて性別や年令といった基本情報さえ正しいかどうかは分からない。
また、ネットのアンケートの怖いところは、個人情報をうまく登録させたとした場合に、その個人情報を晒した相手に対する警戒感が生じることがある。人は、匿名のアンケートには本音が書けても、記名となるときれいごとを書くという習性がある(というか、自分がそうだ)。年収についての設問があるアンケートは基本的に答えないが、何ページにもわたって記入してきたアンケートで最後の方に年収を尋ねる質問がある場合には嘘を答えている。自分の場合は家族構成を聞かれても困らないが、嫌な人もいるだろう。
Amazon に話を戻すが、この試みが功を奏するかどうかは分からない。というか、Amazon としては商品に対するレビューが荒れることさえ防げればいいと考えているんではないだろうか。更にいうなら、レビューが炎上することを防ごうとしている努力をアピールすることがメインかもしれない・・・だって、レビュー見てその商品を買わなかったとしても、”Amazon で”他の商品を買うんだから。
Amazon、「本当に買った人が書いたレビュー」の認証機能を導入 – ITmedia ニュース
Amazon.co.jpはこのほど、商品に対するユーザーレビュー投稿に、同サイトでその商品を購入した人が書いたレビューであることを認証する仕組みを導入した。
Amazonのレビューは購入者ではなくても投稿できる仕組みだが、ネガティブなユーザーレビューが殺到する“炎上”を招いたり、“ステマ”(ステルスマーケティング)への疑念を呼ぶ一因になっていると指摘されてきた。同サイトを通じて購入したユーザーによるレビューであることをAmazonが認証することで、「レビューの質と関連度を判断するもう一歩進んだ手段を提供する」という。