A5502K QRコード活用

 QRコードを自作できることが分かって、俄然興味がわいてきた。

私見:携帯電話の進化 : BRAVO300W! -北国tv

 もう一つは、これは願望もあるのですが、今年1月末に発売されるauのA5502Kに搭載されているQRコード認識機能+EZナビウォークのような「QRコードの積極的利用」が増える予感があります。QRコードで読み取った情報で、たとえば話題の店までナビゲートする、という機能は結構使えると思うんですよ。他のキャリアはEZナビウォークがないものの、おそらく電話番号が出てきたり、地図とか表示されるようになるかと思います。これが流行るとQRコードがいっきに情報雑誌に採用されるようになって、機械の方もQRコード認識機能なくしてはいられなくなるのではないかと。

 BRAVO300Wさんが書かれているようになるかどうかは分からないが、そうなればいいとは思う。対応端末が増え、ユーザーの認知度が高まれば、自作コードを使うときに便利だから。

 メールアドレスを教える場合でも、QRコードを作って添付ファイルで送れば、相手がケータイへの登録が簡単になる(ケータイに登録してくれるかどうかは別問題だが・・・)。このケースは相手がPCを持っていることが前提なので、メールの本文にあるデータをメモリカード経由で取り込んだりはできるだろうが、手間が全然違う。

 それと、技術的に難しいかもしれないが、送られたQRコードを解析してQRコード読み取り機能で読み込むということができれば面白い。というより、グラフィックファイルで送るのではなく、QRコードを生成するためのコードを送ればいいだろう。QRコードを使ったメールやアドレスデータに互換性があるということは、生成元データも共通なはずだから、キャリア・端末メーカー・機種の壁を越える共通フォーマットとして使おうというアイデアだ。

 端末自体での、QRコード生成・表示・(送信)機能も必須になる。ここまで揃えば、「キャムズ」を乗り切れるかもしれない※。

 ちなみに、QRコードが普及し認知されているかというと全くしていない。キャムズ以前というより、イノベーターにすら受け入れられていない。読み取り端末が少ないという以前に、認知されていない。QRコード対応端末を持っているユーザーにすら知られていないことが問題だ。対応端末が何百万台出ようが、使用者がいなければ利用されないし、メディアとして使うこともできない。

 俺自身、EzsyQRを知るまでは、着うたやEzナビウォークと同列の、実用性なしの遊びとしか思っていなかった。

◎QRコード作成ソフト:
QRcodeEditor_for_Mobile(vodafone):対応端末に最適化してあるため住所や電話番号が3つ登録できたりするので、対応端末所有者にはお勧め。
easyQR:お勧め。vodaのものより細かい指定が可能で、キャリアの選択もできる。

QR-Factory(docomo)立派なインストーラーが付いて、解凍しただけでは使えないのでインストールしなかったが、機能的には一番充実しているようだ。プリンタの解像度設定も可能なので、プリンタの能力を活かして小さなコードを打ち出したいようなときはよさそう。

 auはau端末に最適化したQRコード作成ソフトを公開すべきだ(2004/3/2)。その際は、下記項目のサポートを組み込んで欲しい。
-スケジュール、GPS情報の対応(Ezアプリでの対応も含む)
-作成データの保存(イメージでなく再利用可能な形での保存)
-PCカメラからのQRデータ取り込み(携帯に表示したQRコード等の読み込み)

□活用方法?
 これらの機能が普及しても、俺が今もっているA5502Kで使えるわけではないので、今の段階でできる活用方法を考えてみたい。

 紙媒体への印刷がまず思いつく。名刺、会社案内、カタログ、ファックスカバー・・・しかし、これは全然新しい使い方じゃないね。

 A5502Kの場合は、PCで打ったデータをA5502Kに直接取り込む一番簡単な方法ではある。メールフォーマットの本文にテキストデータを取り込めば、ワンクッション置くが、コピーペーストは可能だ。少なくとも、メモリカード経由よりは楽だ。

 会社などなら、共有データベースとしてQRコード住所録を作っておけば、各人がケータイに入力する手間が省けるだろう。

 

●STコード

オリンパス、独自開発の2次元コードを読み取るBREWアプリ

 オリンパスは、同社独自の2次元コード「STコード」を開発し、新聞社と連携するなど今後本格的に展開していくと発表した。これにあわせて同社では、BREW対応端末で利用可能なSTコード読取アプリを3月4日より配信する。

 標準のQRコードすら普及していないのに、独自規格の亜種が発生したようだ。後発の強みで情報密度はこちらのほうが高いらしい。しかし、普及しないことには、単独の性能が高くても意味がない。スーパーディスク(だったかな、100MFD)が消えたのにFDが消えないのは普及率の高さによる。しかも、この規格は、au端末でしかサポートされないらしい。どこの広告会社がauのしかもごく一部の端末相手にコードを印刷するというんだろう。
 また、この報道では読み込みアプリを配付するとはあるが、作成ソフトについては記述がない。作成ソフトがないのでは、面白い展開は無い。ろくに普及していないうえに、認知もされていないメディアを普及させようとするときに、メーカー異存や作成を制限したのでは絶対に普及は無理。TwinVQがMP3に勝てなかったことを知らないのか?

 STコード、逝ってよし。公開前から死んでいる規格を作った人は辛いだろうなあ・・・ところで、「ST」って「QRの次」という意味か?

※イノベータ理論を応用したマーケットセグメンテーションの方法のうち、流行への感度に比重を置いたものに生活先行指標がある(あいまい)。「地上波デジタル放送は今年中にブリッジピープルからフォロワーズへと爆発的普及が始まり、年内に**万台売れる」というように、製品ライフサイクルと需要予測に使われる。ただ、納得を得られるものとしては、「携帯電話はそろそろレイトフォロワーズ への普及段階に差し掛かったかな」というように、後になって使われる場合のみだ。参考:JIPS(このサイトはいろんな意味で面白い。外注に入力させているのか知らないが、タイプミスがまともじゃないページがいくつもある)

 キャムズとはこの アーリーアダプター(トレンド・セッター層)とブリッジピープル(流行受け渡し層) の間にある深い谷のこと。新しい技術の多くがこれを越えられず消えていく。
 携帯MP3プレーヤーもiPodにして初めてこれを越えた。そういえば、CD-romドライブやUSBもキャムズを越えるきっかけはアップルだった。GUIもね。残念ながら、HyperCardは越えられなかった(;_;)

 GEEK: A5502K エントリ一覧

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