「新型コロナ感染者の17.9%は無症状」、「回復者に免疫がついているかは不明」

研究が明らかにした「新型コロナ感染者の17.9%は無症状」研究が明らかにした「新型コロナ感染者の17.9%は無症状」(Forbes JAPAN)

 ここで紹介した二つの研究は、症状の出ない感染者の割合を知るのに大変役立つ。今後の感染数の推移や致死率を計算する助けになってくれるはずだ。同時に、感染率の急速な拡大を防ぎ、感染を避けるために、どんな人とも距離を置く必要があることを改めて教えてくれる。そう、相手がどんな人であろうと。

 非常に厄介なことが分かった。無症状の人が人に移すことなく終わるのならいいが、そうじゃないらしい。今回のコロナウイルスがここまで拡散したのはこのためではないか。

 追い打ちをかけるように下のような情報があった。

新型コロナ、回復者に免疫あるか不明 WHOが警告

 世界保健機関(WHO)は13日、新型コロナウイルスの感染者で回復後に再び陽性になる患者が出ていることについて、回復者に免疫がついているかは不明だとの見解を示した。次に同じウイルスが侵入した際に、病原体を攻撃する抗体が体内で十分に作られていない可能性があるためだ。免疫を持つ人が限られれば、外出制限などの解除が遅れる可能性もある。

 WHOの感染症専門家、マリア・ファンケルクホーフェ氏は記者会見で、中国上海市で行われた最近の研究から、「(回復後に)検出できるほどの抗体反応を示さなかった人もいれば、非常に高い反応を示した人もいたことが分かった」と説明した。抗体の量が少なければ、再び陽性になる恐れがある。韓国でもいったん回復してから陽性と診断された人が111人に達した。

 4月14日でははっきりはしていないが更に厄介なことが分かってきた。抗体ができにくいとういうことは、ワクチンができても、収束に時間がかかるということだ。インフルエンザや風疹、麻疹は抗体ができる割合は高い(100%ではない)が、抗体ができた人は感染症の防波堤になる。人間が感染症と戦う唯一と言っていい武器が抗体なのだ

 無症状での拡散や、抗体ができにくいというのがCOVID19の凶悪なところだ。以前おこしたエントリに書いたように、感染症でたちが悪いのはすぐに発症するとか高い死亡率ということではない。10秒で発症し1分で死ぬような感染症は流行しない。

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