沖縄の建物

 建築に関してアカデミックな興味や知識があるわけではなく、自分で見て面白いものを収めている。好きなのは、作った人間の情熱が感じられるもの。

 他にもいろいろ面白い建物があったが、残念ながら収められなかった。

 沖縄の民家というと、漆喰で固めた赤い瓦屋根という先入観があるが、実際にはこういうコンクリート・陸屋根が多い。新しく建つ家の大半がこちらのようだ。写真はウッパマビーチの公衆トイレだが、「何で?」と思うほど強固だ。台風に耐えるためには、関西の海岸にあるような掘っ立て小屋ではダメなのだろう。このトイレは、風速80mにも震度7の烈震にも耐えられるに違いない。

国際通りにあるローソン。隣の土産物屋といいたまらない。この建物の2階は空き家か。そとに鉄骨をむき出しにし、補強ワイヤーのようなものを張り巡らすとは過激なデザインだ。

 この建物の過激さがよくわかる遠景。

 贅沢なスペースのとり方をした映画館。ニューシネマパラダイスにでも出てきそうな雰囲気だ。しかし、マルチスクリーンの郊外型シネコンに取って代わられる運命だろう。

 何のためのデザインかさっぱり分からない。デザインのためだけのデザイン。60年代の車のエルドラドフィンを思い出す。とにかくそうしたかったんだろうと思う。

 国際通から50mほど入ったところの肉屋

 肉屋の近景。カウンター周りの処理がが面白い。

 国際通に面した薬屋。どこでも、上りや人形でにぎやかな薬屋だが、提灯まで入れているところがここの店主の独創。沖縄風という意味ではないが、漆喰・瓦屋根にシーサーが沖縄を現している。

 後塗りしたに違いない鮮やかなブルー。角を落とした多角形の民家は沖縄風か。関西地方では、こういう贅沢なスペースの使い方をしている物件はほとんどない。

 向かって右は空手道場らしい。車庫か道場の入り口か分からないところにも小さな屋根が乗っているところにこだわりが感じられて楽しい。

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