沖縄の交通

 一番戸惑ったのが、平均速度の穏やかさだった。

 走り屋さん度100%のような低く黒く、ぶっといマフラーを覗かせたような車が法定速度遵守で走っている。2車線の前がクリーンな道路で、そんな車が法定速度を守って走っていたら、当然のことなんだけど、違和感を覚える。並走すべきなのか、抜き去ってもいいものかすごく悩む。前でねずみ捕りでもやっているのか?俺が抜いたら後ろから煽ってくるのか?と疑心暗鬼に陥る。

 2車線のクリーンな道路を法定速度で走っていたら、西宮だったら、プレッシャーをかけられる。走行車線ならともかく、追い越し車線には絶対にいられない。ところが、沖縄では大丈夫のようだ。

 300番台国道で軽自動車が50km/hでとろとろ走っていたら、関西なら行列ができるが、大丈夫。そんな車の後ろについて走っているときに、猛然と追いついてくる車があったらほとんどがわナンバーのfitかマーチだった(^^;…きっと、夏場の交通事故の大半がレンタカーなんじゃないだろうか。

 他に気付いたのが、多くの場所で無料の駐車場があって、停めるのに苦労しないこと。有料で車を停めたのは沖縄と那覇の市街地だけ。それも、2時間以上停めても1,000円でお釣りが来る。これには助けられた。普段の生活で、知らないところに車で行くときは駐車場があるかどうかが大問題だ。ちょっと2時間程度停めたら公営の駐車場でも1,000円を超えるのは珍しくない。先日(沖縄旅行よりは後の30日)、京都に行ったときには、展覧会を見て食事をして帰っただけなのに、市営駐車場で1,250円かかった。地価が高いから仕方がないといえば仕方がない。京都市の世帯あたり平均年間収入は那覇のそれより高いだろうから、バランスは取れているいるのかもしれない。しかし、どちらが豊かなんだろう?

 だから、沖縄はレンタカーが正解。酒を飲まないのであれば、市街地に出かけるときでも心配することはなさそうだった。今回、お土産をホテルで買って高くついてしまったが、(駐車場が心配で)国際通に車を置いてゆっくりできるかどうか自信がなかったので、最終日前に買いそろえるように俺が指導したための失敗だった。国際通に車が置けない場合は、レンタカーを返してからタクシーで行こうかとまで考えていたから。これらは全て杞憂だった。

 普段の生活では、車で出かけることイコール駐車場を探すことなのだが、こちらが異常なのか?ただ、車があると便利ということは車に乗れないと不便ということでもある。免許取得可能年齢になるまでの少年少女はバスで頑張っているのだろう。沖縄は人口密集度が高いので、それほど不便なところは少ないだろうが、おしゃれして行くところが遠い少女は大変だろう。

 今でこそ、情報自体はネットで手に入るだろうが、全島にADSLが届いているかどうか・・・そんな場所にこそ定額ネット接続が必要なのだから。沖縄に限らず、交通の不便なところに定額ネットを張り巡らすためになら税金をつぎ込んでもらってもいいと思う。

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