消え行くフォーマット:TwinVQ

東芝、20GB HDD内蔵オーディオプレーヤー「gigabeat G20」

 とっくの昔に捨てられていたのかもしれないが、TwinVQを押していた東芝がTwinVQを読めないプレーヤーを発売した。実に腹立たしい。この新製品に腹を立てているのではない。この製品は、デザインを除けばいけてるプレーヤーだ。iPodより大幅に安くしないとメリットはないと思うが、winユーザーには使いやすいかもしれない。

 しかし、以前、スマートメディアの需要喚起にシリコン・オーディオを普及させようとしていた東芝がとなると、ちょっといやな気持ちになる。TwinVQについては前にも書いた。TwinVQユーザーの不幸は、このフォーマットを開発した企業(東芝・NTT・コベルコシステム・yamahaだったと思う)が、利益確保にこだわるあまり普及しないままに終わってしまったことだ。そうこうしているうちに、iPodが出てしまった。ストレージが十分大きくなって圧縮率のアドバンテージを失ってしまった・・・

 「儲からないからやめ」たというのは仕方がない。資源をつぎ込むこともできないのも理解する。せめて、作ったものをwebに公開しておいて欲しい。失敗したかもしれないけど、一度は売り出したものだ。ユーザーに向かって「これいいよ」と言ったんだから。そして、何がしかの金員と引き換えに自社の名前の入ったものを売ったんだから。売ったらそれっきりの家電品感覚で、ファイルフォーマットを扱われたら迷惑するのはユーザーだ。

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