Lytro camera

挑戦者に花束を:Lytro 写真共有サイトを閉鎖

 これが発表された時は興奮したなぁ。ここでも何回も取り上げていた。一番最初は2011年だった。(下は公開順)

 後からフォーカスを変えられることのメリットが少なすぎたのだろう。ピンぼけによる失敗を防げることとボケを調整できることくらいしかメリット分からなかった。

 専用のサイトにアップロードしないと共有できないと言うのは致命的だろう。一枚あたりの容量が20MBというのも足かせだった。メールやメッセージに添付して送ったりSNSサイトにアップロードすることのできないことは致命的だった。あと10年位早く開発されていたら何かのきっかけがつかめたかもしれないが、2000年頃のコンピュータ環境では一枚20MBの写真ファイルでは受け入れられなかったかもしれない。

 Instagram を自分が始めたのが 2011年7月だった。なので、Lytro が写真の楽しみ方が SNS へと移行することを読めなかったのも無理はないかもしれない。2011年の発表の何年か前から Lytro のマーケティングを考えていただろうから。その頃は Flickr! のような写真共有プラットフォームが健在で(今でも続いているが、盛り上がっているとはいえない)、一眼レフデジカメで撮った高品質の写真をアップロードするという習慣は残ると思っていたのだろう。

後から焦点変更できるLytro、写真共有サイトを閉鎖。消費者市場から撤退し、VR・動画製品に注力 – Engadget 日本版
撮影後にフォーカスを自在に変更できるカメラとして話題を集めたLytroが、そのフォーカス変更可能なマルチフォーカス画像をアップロードし、共有できるサイト(pictures.lytro.com)を11月30日に閉鎖しました。

現在、撮影したマルチフォーカス画像を表示する方法は、Lytroのデスクトップアプリを使用するか、ライトフィールドカメラLytro Illum自体を使う方法のみとなります。

写真を共有したい場合には、フォーカス位置を調整後に通常のjpegなどの形式で書き出すか、デスクトップアプリのダウンロードリンクを付けてマルチフォーカス画像(.lfr)を送るしかありません。

Lytroはすでに一般消費者向けのライトフィールドカメラは生産しておらず、写真共有サイトの閉鎖をもって一般市場からは撤退となります。今後は、VRやライトフィールド技術を生かしたビデオ製品に注力していくとのことです。

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