TDF2018 ルートとルール変更

クリス・フルーム

 チームが8名になることで選手たちの負荷は増え、脱落者が出た時のダメージも大きくなる。これまで以上にアシストの選手層の厚さが勝負を分けるかもしれない。今年のストーブリーグの結果がどうなるか。どこか Team SKY に対抗しうるチームを作るかどうか。

 ルートは他のレースで特徴となるような人気ステージで不確定要素と勝負要素を盛り込もうと工夫しているようだ。石畳や小さなアップダウンが続く長いステージはクラシックから、短距離のヒルクライムのようなステージはジロやブエルタからパクったような感じだ。

 これらのステージの特徴は「何か」がレースを大きく左右するということだ。石畳区間でのマシントラブルやヒルクライムでの大逃げなど、ドラマ要素が強くなっている。長くて退屈なロードレースを刺激的なものにするための演出だろう。

人数削減で各チーム8名となるTDF2018のコースが発表に!プレゼンテーションから見る勝負どころとなるステージは?果たしてフルームにデュムランは挑むのか?

来シーズンツール・ド・フランスにとっては大きなルール変更がある。それは各チーム9人だった体制が8人となり、アシストとステージ勝利どちらを狙うのかがより鮮明となりよりエキサイティングな展開になると主催団体のASOは語っている。コース設定は石畳あり、未舗装路あり、山岳、個人TTチームTTありのまさに究極のオールラウンダー決戦、間違いなく選手によっての得意不得意、そしてチーム力が大きくその結果を左右する大会となりそうだ。

 この流れは、自転車に限らない。全てのスポーツがテレビや動画配信で飽きられないようにルール変更が行われている。アメリカンフットボールやバスケットボール、アイスホッケーなどはTVのタイムスケジュールによって進行が決まっている。野球も時短を叫ばれ、バレーボールは得点ルールが変わった。F1では(トラブルによる順位入れ替えが起こりやすい)給油が義務付けられたり(一時期は給油禁止だった)、補助エンジン的な動力源を積むようにした。オフロードバイクのモトクロスは、観客から見やすくで興業的に有利なスーパークロス(スタジアムで行う)になり、スーパークロスで一番目を引くジャンプだけを競うXXXになった(元のルールによるレースもも凝っているが)。スキーもアルペンから順位がわかりやすく転倒などが多い4Xやフリースタイル、モーグルが生まれた。

 Red bull と Go pro、Youtube がスポーツを変えたといっていいかもしれない。インスタ映えならぬ Go pro 映えするスポーツの時代になった。その中でグランツールも変わらざるを得ないのだろう。

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