実際は

CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:次世代ソフト開発で各分野に広がるLinux、ペンギン恐るべし

 実際はこれなんだろうが、テレビで10時~11時にかけてのニュース・エンタテインメントを見ている人には、サーバーもwinが一人勝ちに見えているに違いない。あと、シスコもコスト削減効果があるかのような広告をしている。

 どちらも、コスト算出の条件について全く情報を提供していないイメージ広告だが、油断してはいけない。こんなクソCMでも自分でシステムを触らない人間には浸透してしまう。それはwin95のときを思い出せばいい。win3.1よりはるかにバギーで、macとは比べ物にならないくらい使いにくい代物を消費者は喜んで受け入れたのだった。そして、何年かしたら「前のものより安定が良くなり使いやすさに磨きがかかったwin98」その2年後に「新しい技術を盛り込んだwinMe」をリリースした。win98は意外によかったが、winMeが不良品だったことは記憶に新しい。それでも、今、消費者の大半はwinXpマシンを買うのだ。

 そのうち、「うちのサーバーはなぜwindowsサーバーにしないんだ?」とか「シスコを導入したらどうなんだ?」と言われるシステム担当者が出てくるに違いない。

その後、「CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:デスクトップLinuxが盛り上がるとすれば」というコラムで、にデスクトップへの普及の可能性について考えている。が、アメリカでも2007年とは・・・気が長すぎるんじゃないだろうか。

 俺は自分だけで使うならLINUXでも十分だが、何かしようと思ったときのハードルの高さが軽減されないことにはしんどすぎる。ディレクトリ構成がディストリビューションによって異なったり、アプリケーションによって設定ファイルの持ち方が違ったり、名前の付け方が違ったりする。コントロールパネルに類するソフトも少ない。(TurboLIinux8workstation固有の問題かもしれないが)

 それと、最近設定にハマって気付いたことは、コンパイルユーティリティがないことにも戸惑う。makeというのがgccのコンパイラだが、ターミナル(DOS窓みたいなもの)でしか使えない。全てがバイナリベース(コンパイル済みのソフトを配付する方法。だから、winやmacの大半のユーザーはコンパイラすら持っていない)のwinやmacならコンパイラは不要だが、ソースでの配付がデフォルトであるlinuxでは、このままでは厳しいだろう。

 いっそのこと、ブラックボックス化してインストールやメンテナンスをすべてネット経由でやるというアプローチのほうが現実的かもしれない・・・

 と考えていたらすでに織り込んだものが出るらしい。

 HDDを省き価格を169ドルに抑えたリナックスPC :Mainichi INTERACTIVE コンピューティング

 なるほど。ネットワーク上からOSをダウンロードして起動するんじゃなくて、KNOPPIXと同じ考え方か。ゲーム機とも似ている。常時高速接続が現実的になった今なら十分に効果的だと思う。インストールとかバージョンアップなんて考える必要ないし(そもそもできない)、登録ユーザーにはCDを定期的に送ればいい。周辺機器への対応に一抹の不安が残るが・・・そんな人間はオプションのHDを買えばいい。クライアントと割り切るならCDブート+ネットワークストレージは有りだ。

 ただ、問題は市場とのミスマッチだ。このページを読んでいるようなオタクは興味を持つかもしれないが、これでは物足りなくて買わないだろう。palm DeskTopがインストールできないのでは困るものね。かといって、一台目のPCとしてこれを選ぶ初心者もいないだろう。初心者であればあるほど目的が漠然としているので、「あれもできるlこれもできる」に魅力を感じるものだ。

 このマシンを受け入れるほどユーザーは熟したのかどうか。結果がとても楽しみだ。

#「そんなもん、中古PCとKNOPPIXと無料メールアカウントで十分やん」というオタクはすでにターゲットではないと心得よ。

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