linux はデスクトップを制せない

 ライブドアがTurboLinuxを買収したときに堀江社長が「2006年にはTurboLinuxのシェアはサーバで20%、パソコンで10%。合計30%を超える」とか言っていた。「合計30%」という算数は別としても、どちらも全く達成していない。

 開発コミュニティの努力には頭が下がるし、macOSやwindowsの「いいところ」を貪欲に吸収して完成度の高いデスクトップ(Gnome とか KDE)を育ててきた。しかし、これを人に勧めることはできないし、自分でも選べるならmacOSXを選ぶだろう。管理の楽さが天と地ほど違うから。

 同じような感慨を抱いている方がおられたので引用する。

T’zlog: 今日のニュース 06/04/25

LinuxがWindowsにとってかわる、こんな妄想を俺は何度抱いてきただろうか。そして、世の中はそう動かなかった。たぶんこれからもそうに違いない。

使っている連中はみなコマンドラインが基本だと思っているのだ。ソフトをインストールするのにtarボールとってきて解凍して、./configureで make、それでsuしてmake installだよ。なんて言われても、わかるか、そんなもん!!となるのは必至だ。

 Linuxが一般人に受け入れられない理由は、メーカー製のプリインストールマシンがないこと(メーカーのサポートが受けられるマシンは店頭では売っていない)。MSofficeを使いたいユーザの不安。周りにLinuxを使っている人が少なくて情報がないこと。そもそも一般ユーザはOSに興味などない(選べるものだと思っていない)といったことだろう。一般パソコンユーザにとっては、OSとアプリケーションの区別などなく、興味もないというのが一番の理由だろう。

 ところが、パソコンをそこそこ使っていて、ブラウザやメーラを自分でインストールして使うという弱ヲタな人にとっても参入障壁はある。それはlinux界のコマンドライン至上主義ではないかと思う。どの解説書にもviの使い方が書いてあって、それを覚えないとメンテナンスもできないかのように書かれている。まるで、コマンドを使いこなすことが能力であるかのような書き方だ。これに馴染めない人も多いだろう。俺もそのうちの一人だ。

 コンピュータはそのパワーをユーザビリティの向上に使ってきた。クソ重たいGUIを載せているのもそのためだ。そして、それによって神官でなくても日常的に使えるようになったのだ。未熟なインターネットでは技術系の知識が必要とされるシーンがまだ存在し、技術的な知識を使いこなせることとそれを使って何かできることとが混同されている。まるで、DOS時代に戻ったようだ。余談になるが、macがOSXになってからというもの、TidBITSですらコマンドラインが出てくることがある。user experience を向上し、生産性をあげるためにOSXというツールを導入したのにそれを使いこなすためにコマンドラインの学習をしなければならないなんて本末転倒だと思う。特に、macの場合はこの乖離がひどいと思う。

 キャラクタベースだからといって2006年に10年以上前のDOSのeditより使い難いようなエディタを覚えるのはナンセンスだろう。コミュニティに「viを覚えるのはunixを使うためには当たり前」という意識があるのだろう。linuxを一般ユーザにも普及させたいと思っていて、コマンドラインでのメンテナンスが必須なら、せめてdosのedit程度のエディタくらいは作るべきだと思う。

 コマンドラインでコマンドを使いこなせることをひけらかすようなのは、自分が苦労して習得したことを後続の人間が苦労して習得いる様子を眺めているような選民意識じゃないのかと思う。ひょっとしたら、そんなことはやる必要のないことかもしれないのにね。

 もっともっとGUIツールの完成度を上げないと無理だろう。こういったツールやドキュメントを用意するのは新しい機能を作ることに比べると面倒で技術的達成感は少ない。「設定なんて、cnfに書き込みゃいいじゃん」になってしまうのだろう。無償で開発してくれている人にドキュメントまで完璧に作れと要求するのは酷だし、マニュアル作成に時間がとられて開発がお留守になるのでは本末転倒だ。また、マニュアルやドキュメントを作るのは別のスキルが必要だ。設定ツールなどは、ディストリビューションで商売している企業が作り、マニュアルは解説本で出す。ユーザはディストリビュータからパッケージを購入し解説本を読んで設定すればみんなハッピーになれる・・・かな・・・

あれ?webDAV動いてる

 謎な仕様で苦しめられたwebDAVだが、会社のPCからコピーできるようになった。MacOSXからのようにフォルダに置いたファイルを直接開くことはできないが、ローカルにコピーして編集後のデータを戻せるならたいした問題ではない。バージョン管理という意味では問題があるかもしれないが、ftp不要で自宅のサーバにファイルを保存できるという目的は十分達成できる。

 しかし、なんでちゃんと動き出したのかは未だに謎だ・・・MacOSXからダメになってたりして・・・

 まあでも、これで、「メモリカードを忘れてガックリ」ということはなくなる。嬉しい。楽しい。ネットワーク万歳。

原因究明

58035376_75 電源が逝っているということが特定できたので、ばらしてみた。右の写真がそれ。はっきりと茶色い液体がこびりついているコンデンサが見える。原因はこれだったらしい。

 ネットを調べていると、セットに入っているような電源は24時間稼働させたら1年くらいしか持たないと書いてあった。ニッキュッパのエントリーモデルで2 年半動いていた(後で考えたら1年半だった)のだからマシな方なのかもしれない。やれやれ。マザーボード4,900円は無駄だったが…まあ、ケース+電源を落札して動くようになればグレードアップではあるんだが、サーバとしてはあまり意味が無い(プロセッサパワーと電気の無駄遣い)。

 SE/30のアナログボードには泣かされたことを思い出した。決定的なページを発見したtakaman’s PC talks / 電源ユニット・ケースの知識と実践電源系のトラブルの症例と推測される原因と対策。曰く

・電源が入らない、起動中に電気が落ちる/再起動する、稼動中に突然再起動する

【原因】 電源容量の不足、又は、商用電源(AC100V)の電圧降下、電源そのものの劣化、等の電源性能の低下による、PCへの供給電力不足または電源の過負荷保護による電源断・再起動。特にPC起動時は、HDDやCDが回転開始することもあって大きな電力が流れます。電源が落ちた際に、BIOS設定で POWER LOST後の再起動がENABLEDになっていると、何度も再起動を繰り返すことになります(機器を傷めないため、これはDISABLEDにしておきましょう)。

【対策1】 電源ユニットの交換。

【対策2】 ステップアップトランスの導入。これで改善した人が本HPでも2名ほどいらっしゃいました。

・数年使ってきたが、急に電気が入らなくなった。この時、電源ファンが回らないか、又は一瞬回りかけて止まってしまう。

【原因1】 耳をあてて澄ませると「ジジジジ・・・」と音がする場合は、電子部品の寿命です。数年で切れることがあります。これまで3つほど、そうした電源を見てきました。

【原因2】 まったく無音で、かつ、近い過去に近隣への落雷などがあった場合は、内部のヒューズが切れている可能性があります。こちらは見たことはありません。

【対策1】 寿命の場合でも、115V/230Vの切り替えスイッチをがちゃがちゃ切替えたり、しばらく休ませておくと、電気が入るようになることがあります。しかし、長くは持ちませんし余裕もなくなっていると思いますので、可及的速やかに換えましょう。

【対策2】 寿命の場合、または、ヒューズ切れと思われるが電子工作能力に自信がない場合は、電源を交換します。

【対策3】 ヒューズ切れと思われ電子工作能力に自信がある場合は、自力でヒューズ交換です。運がよければ、ヒューズはソケット式で簡単に交換できると思います。危ないのでお勧めしません。

こっちの寒い日にPCの電源が入らない原因に付いての実験も参考になった。つまり、マザーボードからスイッチを入れろという信号がいっても、電源の反応遅延によって起動しない可能性があるということだ。

 サーバはほとんど電源を落とすことなく使ってきたので、こういうトラブルを抱えていても顕在化しなかった可能性は高い。

 とにかく、今回のトラブルに関して、純正と言っていい構成で発生しているので機器の相性とか容量不足という可能性は排除できる。経年劣化を起こすのは物理的な可動箇所かアナログ回路だ。PCの場合は、ドライブ類、コネクタ類、ファン等が物理的劣化を起こす箇所で、マザーボードや電源はアナログ的経年劣化(主にコンデンサーの劣化)を起こす場所だ。

 今回の電源投入不良について、ドライブやファンに電源が入る前の出来事なので、可能性はない。コネクタ類も固定的に使っているので考えられない。マザーボードも交換した。残るは電源。これであかんかったらどないしよ・・・

 ただ、先日の引越(リビングから納戸へ)のときに起動ミスが発生したときには途中で、「CMOS Check Sum Error」というメッセージも見た。マザーボード上の電池の電圧が足りなかったのだろう。まあ、こっちも常時運転している場合は問題は顕現しないことではある。やっぱ、ちゃんと動いている限り止めないのが正解のようだ。昔は、「触らぬMacに祟りなし」だったが、「触らぬコンピュータに祟りなし」と訂正しよう。

http://mbsupport.dip.jp/tra/tra01.htm#6

しかし、そう考えていくると、10年以上を経過しながらもちゃんと起動するPC9821Xaはなかなか「やる」ヤツだったといえる。タンジェリンのiMac333も悪くない(iMac600はアナログボードを交換している)。

マザーボード落札

 会社でウォッチリストに入れておいたマザーボード「MSIのKM2M combo-L」を落札した。4100+800(送料)で4900円3年前のマザーボードにしては高いかもしれないが、選択肢がすくないので仕方がない。マザーボードの世代を変えるとメモリとCPUまで変更しなきゃならないからなぁ・・・

 出品者から発送のメールにゆうパックの伝票番号が書いてあったので調べたら、まだ東京だった。夜の22時に東京にあるのに明日に届くんかな。徹夜の長距離トラックで大阪までは来ても、その後の有馬郵便局がネックになって遅れそうな気がする….

 しかし、新品のコンプリートマシンが3万程度であるのでかなり微妙かも。HDDとDVD-rom/CD-RWを新調していなければコンプリートを買った方が良かったなと思ったりする…安物買いの銭失いとはこのことか…orz

原因追求

 電源ボタンを押しても反応がないので、原因はマザーボードか電源くらいしか思いつかない。前に、チップセットファンが壊れたときも電源は入らなかったが、CPUやケースのファンは回っていたから。

 一つだけ救いなのは、HDDトラブルは考えられないということ。再起動を繰り返してはいたが、最後はちゃんとシャットダウンコマンドで正常終了させている。そして、それっきり一回もシークにも行っていないので、中身は無事だということ。HDDの中身さえ大丈夫なら、他のパーツは交換可能だ。

 見た目は大丈夫だが、マザーボード上のコンデンサがおかしくなったかBIOSがおかしくなったかしたんだろうか。24時間運転をしていたとはいえまだ1年半くらいしか使っていないんだが・・・

 とにかく、どちらが悪いのか分からないのが困る。どちらか特定できれば無駄な出費をせずに済む。ただ、この際不便なデスクトップケースを少し大きいミニタワーにしたい気持ちもある。

 とりあえず、手持ちのCPU AMD Duron Morgancore1.2GHz と168pinSDRAMが使えるmicroATXボードをウォッチリストに入れる。こういうときにマイナープラットフォームは苦労する。中古でよくてもタマが少ないのだ。

サーバ停止雑感

 サーバを止めているのに忍びのカウントは少しだがある。キャッシュに入っているイメージが呼び出されているらしい。申し訳ないが、この気持ちを伝えることはできない。

 自宅サーバが止まったからと言っても、実生活に悪影響は少ない。レンタルサーバがあるので、メールの送受信は困らないし、メインデータベースが消える心配もない。レンサバ上にpukiwikiもあるのでオンラインメモも不自由しないし。日記もmixiがあるし。

 サーバを止めていることで不便なのは、iPod shuffleの曲入れ替えができないこと。HDDモデルなら、新しいCDを入れたときとかトラブルで初期化したときくらいしかシンクする必要はないだろうが、shuffleはたまにラインナップを変更したくなるから困る。ただ、podcastの更新を頻繁にしている人はモデルに関わらず、母艦PCのトラブルには泣かされるだろう。

 こうやって考えると、webサーバを立てる必要ってあんまりないなぁ。blogなんて無償サービスがいっぱいある。バナーがうるさかったりトラックバックに制限があったりでうっとうしいけど、使いこなしている人のサイトを見ると、自分でサーバ立ててMTの面倒を見ているのがバカバカしくなったりする。

サーバトラブル開始

 これ以降、12月7日までのエントリは、メモしていた内容を元に書いたものです。

 朝、起きてサーバールーム(納戸)の前を通ったら、サーバが起動するときのFDDシーク音がした。立ち止まって見ていたらHDDが激しく回っていてまるで再起動しているようだった。おかしいと思って、モニタの電源を入れたら本当に起動していた。停電でもあったかと様子を伺っていたが起動後に勝手に再起動していた。

 原因は分からないが、次に起動したとき、rootでログインしてすぐに電源を切った。

 全てはここから始まった・・・

 朝は十分な時間がなくて追求し切れなかったが、見た目ではCPUファンの動きがバラついているような気がした。そこで、帰りにヨドバシカメラに寄ってCPUクーラーに合う7cmのファンを買って帰った。ファンを換えて様子を見ようと取り替えた。KNOPPIXのCDを用意して(再起動を繰り返して HDDのファイルシステムが壊れたらいやだから)電源をオン…反応なし。この機械は電源を入れると、ファンが回りだし、HDD が回りだし、FD、CDと順にメディアを探しにいく。かなりにぎやかな音がする。しかし、静寂そのものだった。

 そして、「キーン」という音がかすかに聞こえた。それも、電源があるあたりから。この音が症状の一部なのか普段もしているが他の騒音にかき消されて聞こえないだけで普通のことなのかは分からない。

 マザーボード上の電池をポケステ用においてあった電池に取り替えたがダメ。

 息子の電子ブロックをテスターにして調べたが分からない。MBのスイッチまでちゃんと電気が来ていることは分かった。しかし、起動プロセスが始まらない。原因がMBにあるのか、MBから起動信号を受けた電源が起動しないのかはわからない。他に、リファレンス用の機材がない限り確かめようがないのだ。

 さて、どうするか…一番簡単なのは、コンプリートマシンを購入することだろう。しかし、CPUやメモリ、新調したHDDやCD/DVD-ROM、ファンが完全に無駄になる。これがいや。

 こんなこと言っているからトラブルを背負い込むことになるんだがな。

webDAVに負けた…

 結局、対策を追求しきれないままにwebdavのwin対策はあきらめた。条件を揃えられないから原因の追究ができないのだ。

・LAN内のmacOSX =OK
・LAN内のwinXP   =ログイン不可
・会社のwin2000 =ログイン可、フォルダの作成可、ファイル名称の書換可、ファイル・フォルダ削除可、webdavサーバからローカルへのコピー可、webdav上のファイルの編集不可、webdavへのコピー不可

 ファイア・ウォールを越えられるのがwebdavのメリットなのに、sambaでやりとりできるLAN内のクライアント(しかもmac限定)でしかアクセスできないのでは無意味だ。

 先日、サーバをアトリエ(別名納戸)に移動したから、面倒なうえに寒いので、設定の変更はできなくなるだろう。SSHで別室からログインすることもはきるが、viを使えないし使えるようになりたくもないので、設定ファイルを書き換えてデーモンを再起動することができないからだ。

不覚:セキュリティアップデートが14も未済

 従来は、管理者権限がなくて自分でWindowsUpdateを実行することはできなかった。春先に、実行できるようになったときに、一通りのアップデートを済ませて(そのときも1時間近くかかったが)、自動更新をインストールして一安心していた。使っているのはwindows2000pro。

 今日、東京証券取引所への開示情報を送信するためのセットアップマニュアルを読んでいたら、ActiveXのセキュリティチェックをするようにという注意事項があった。ついでだし、他のUpdateもないか調べてみたら14ものセキュリティ・アップデートがリストされた。あかんやん、俺・・・orz

 まあ、win2000は少数派ではあるが、XPにだってこの半年間で同じくらいアップデートがあったはずだ。なのに、情報部門からは何の指示もない。ええんかいな・・・

 公式メーラーとしてOutlookは使っていないがアンインストールはしていない。ブラウザはアップデートしていないIEで無制限にアクセスしている。ええんかいな・・・

 しかも、上のような状態で、管理者モードでユーザアプリ感覚でパソコンを使っている。ええんかいな・・・

 しかし、こういうのを見ていると、アップデートで対応済みなウィルスやワームが未だに撲滅できない理由が分かる気がする。こういう使い方をしている人も、家ではADSLや光でつないでるんだろう。買ったままのwindows XP home edition をそのまんま何年も使っているに違いない。下手すりゃM$にサポート打ち切られて無防備なまま放置される可能性すらある(98SEやwinMeをまだ使っている人もいるが、対策も何もとりようがないだろう)。

 ま、偉そうなこと書いても、先日まで使っていたfedora core 1はかなりやばかったが…

やっと引っ越し完了

 リビングのテーブルの上に置いたままだったこのサーバを本来の部屋に移動した。

 据え付け後起動しようとしたら電源が入らなかった….元のHDをつないでもKNOPPIXを入れても全然起動しなかった。というより、ブートプロセスが始まらない感じだった。

 マザーボードが逝ったかと焦ったが、マザーボードの電池を抜たりして様子を見ていたらBIOS画面が出るようになった。そのままHDDをつけてリセットしたら起動するようになった。その後、ふたをして起動しようとしたらまた立ち上がらない。そして、ふたを開けて電源を入れると起動した。

 どうやらトラブルは二つ。マザーボードとリボンケーブル取り回し不良が原因でケースのふたをすると圧迫されて電源が入らなくなってしまっていることだろう。前者は経年劣化で電池を換えて様子を見るしかない。後者は完全に俺の責任。HDD交換のときに二つのドライブを使うためにかなり無理矢理ケーブルを引っ張りだしてきてドライブをつないでいたので変な癖がついて元どおりに収まらなくなったのだろう。元々まったく余裕のないレイアウトだからなぁ。

 とりあえず、ケースのふたをあけたまま運用中。でも、ほとんど使わない部屋なので問題無し。何日も止まったらケースの交換をしていると思ってください。