疲れた

 夜の7時からの通夜が重くのしかかって、何も手につかなかった。

 気候のせいもあって、頭が痛くなるは、眠くなるは・・・

 娘の定期を買いに行ったついでに、100円ショップで香典袋とネクタイ(!)を買った。探し回らなきゃならないかと焦っていたので助かった。

 さらにそのついでに、AUで端末を触ってみた。店員の知識が今一でうっとうしかった。邪魔だった。

 家に帰って香典袋を書こうとしたが、どう見ても娘の方が字がうまかったので、娘に書いてもらった。しかし、記帳は俺がやるしかない。家のテーブルで立ったまま住所と氏名を書く練習をした・・・最初はまともに字にならなかったが、10回程繰り返すと、人間の書いた字になった。ふう(^^;

 夕食はコープの惣菜で済ませ(俺は抜いたが)、シャワーを浴びて着替える。娘は制服なので楽勝。息子は娘が中学校のときに着ていた白のポロシャツと長袖の白ポロシャツと迷ったが、息子が半袖がいいと言うので、大きかったが娘のお古にした。俺は、いつもの黒スーツ。黒スーツにしておいてよかった。

 会場までは歩いていく。懸案の記帳はサインペンだった。さらに、前に書いてあるのを見たら市までは省略してあった。これだと比較的書きやすい。少し救われた。その後、テントの下のパイプ椅子で待つ。後は葬儀屋の仕切りによって予定通りの進行。

 いたたまれなかったのは、子供達。葬式はただの残されたものの社会的な儀式でしかない。そんな中に、小さい子が放り込まれているのを見るのは辛かった。みんなの、同情というのか憐れみというのか、そんな無責任な、残酷な善意に晒されて、悲しそうにしていなきゃならないのは辛いだろう。自分の感情をもてあましているのかもしれないが、おちつかなくきょろきょろしていた。ぽっかりと心に空白ができたような感じだろう。あるべきものが突然なくなった。心細いときに一番頼りにしていたであろう支えを突然失った気持ちは分からない。

 俺にできることは、これまで同じように普通に接することだ。友達の親として、近所の顔見知りのオッサンとして見守ることしかできない。

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