手遅れ

 何年も前から一部でだけ問題になっていた、高金利貸し金業者の取り立てについて、法改正の動きがあるらしい。

 しかし、罰則規程なんか大きくしたって無駄。今だって、「電話一本で融資」とか「ブラックリストに載っていても大丈夫」といった張り紙が一杯ある。何年も前から。金利の上限なんて昔からあるが、そいつらが捕まったという話は聞かない。

 聞くのは何時だって、高利貸しに金を借りて取り立てられたあげくに自殺や心中した人達の話ばっかりだ。これまでだって取り締まるための法律があったのに、警察は放置してきた。こないだの老人だって、警察に相談に行ったのに、「そんな高い利息は法律違反だから払わなくてもいい」ということを言っただけだった。

 そんなことを言ったって、夜中に電報や電話がかかったり、ヤクザ風の男がうろついたりすることを止められなければ意味が無い。高金利で金を貸し、法律違反の取り立て(やり方以前に、直接取り立ては法律違反なんだ)をしてくる暴力団がいること訴えてくる市民がいたら、相手を検挙するべきだろう。そうすれば救えた命がどれだけあったことか。

 法改正なんか必要ない。必要なのは追い詰められた被害者がすがりついたときに、「こういう手続で訴えなさい。身の安全は警察が守ります」という言葉だ。

 何度も書くが、警察は一般市民より町金融とか暴力団のほうが親しいので、ついつい大目に見てしまうんじゃないのか。それ以前に、わいろをもらっていた警官もいっぱいいたからな。

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