「アナログ」デザインの合理性?

アナログサイクルメーター この記事で言いたい「デジタル」とは「数字表示」のことで、「アナログ」とは「指針表示式時計風」ということなのだろう。本質的にデジタルかアナログかという議論ではない。そもそも、数字自体はデジタル機器で処理しているだろうし。デジタルデバイスのUIをどうするかの議論でしかない。このデザイナーがやりたいのはアナログ時計のかっこよさをサイコンに取り入れることだけだろう。新しい技術に過去のUIをかぶせて目新しくしただけだ。デザインのためのデザインでしか無い。

 液晶のデジタルメータでもアナログ表示はできる(針を使うという意味ではなく、連続量として表示するという意味の「アナログ」だ)。F1カーのメーターがいい例だ。高速で周囲の情報を処理し正確にデバイスを物理的に操作しなければならない状況下で的確に情報を読み取るために磨き込まれたUIがあれだ。クラシカルな針と文字盤を使う必要なんかない。

f1 コクピット写真 いっその事針もなくして色で表示すればどうだろう。水色・青・オレンジ・赤・赤点滅みたいな感じで色が変わるようにすれば視線を表示面に入れる必要すらないだろう。と思ってF1のコクピットを youtube で検索したらほとんどそれに近い状態になっていた。もちろん、F1カーにはスピードメーターはないのでタコメータだが。しかも、常時表示するのではなく、オーバレブする瞬間に一瞬表示するだけだ。昔のようなでかい針のアナログタコメーターを見ながら走るという時代はとっくの昔に終わったのだ。

さまざまな情報が表示される便利さゆえに、自転車の運転中に注意力が散漫になってしまうデジタルスピードメーター。サイクリングを愛するデザイナーたちは、デジタルとアナログのメリットを掛け合わせることによって、美しく安全なスピードメーター「Omat

情報源: 「アナログ」デザインの合理性|WIRED.jp