パイクスピーク総合優勝を狙う1387psのEV

大好きなモータースポーツだが、年に一回しかないことで知らない内に終わってることで有名なパイクスピーク。

 今では10分を切っているらしい。電動車が総合優勝(プロトタイプクラスだったと思う)に2.5秒差に迫っていることも驚きだ。

いつかはそうなると思ってはいたがこんなに早い段階でそうなるとは。

 パイクスピークのように標高が高い所では、内燃機関は燃焼効率が下がってしまう。電気モーターには無関係だ。重量物の形状の自由度の高さも内燃機関より有利だろう。トラクションコントロールも電子制御に馴染みやすいはずだ。一輪に一つずつモーターを付けて、さらに4WS機構にして4つのモーター出力をリアルタイムで変化させれば、滑りやすい路面で安定した加速ができるはずだ。一輪に一個のモーターが重量的に無駄があるかもしれないが・・・エンジンを2つ積んで4輪駆動車を作ったモンスター田島なら(作ったのはスズキの技術陣だが)作れるのではないか。というか、下の記事では「6基の YASA-400 モーターを搭載し4輪を駆動」とある。4WDは当然として6つのモーターをどうやって動輪につなぐんだろう・・・面白いなぁ。

 EVの課題は電池の重量だろう。セルの出力が上がればそれも解決される。そうなれば過給器付き内燃機関を上回るパワーウェイトレシオが得られる。出力特性も扱いやすいはずだし。今年、どんなマシンが出てくるか楽しみだ。一番下に昨年のモンスター田島のオンボードカメラの映像を載せておくので堪能していただきたい。

出力1387psのヒルクライム用EV、ラトビアのDrive eOが発表。パイクスピーク総合優勝を狙う – Engadget Japanese

ラトビアの競技用車両メーカー、Drive eO が1387馬力(ps)の出力を持つヒルクライムマシン、PP03 を発表しました。Drive eO はこのマシンを駆り、米国で開催されるパイクスピーク・ヒルクライムに参戦します。

Drive eO は今年、ヒルクライム専用マシン PP03 を新開発。搭載モーターの総合出力を従来の約 400kW(544ps) から1030kW(1387ps)へと大幅に引き上げ、一気に総合優勝を狙う構えです。

PP03 は6基の YASA-400 モーターを搭載し4輪を駆動します。最大トルクは2160Nm(220kgfm)、最高速度は260km/h。50kWh のバッテリーを含む車重は1200kgに抑えられています。

長年パイクスを制してきたのはガソリンエンジン搭載マシンでしたが、近年は EV 車両のタイムがそれに肉薄しています。昨年総合2位に食い込んだ三菱 MiEV Evolution III のタイムは、総合優勝車から遅れることわずか2.5秒でした。なお、MiEV Evolution III の最高出力は450kW(612ps)。1030kW もの出力をもつ PP03 なら、今年のパイクスにおいて EV による初の総合優勝も期待できそうです。

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