Jawboneの新型活動量計「UP3」の米国発売に遅れ ー 年内から来年初頭に

Jawbone Up3 Jawbone やらかしたなぁ。ブラック・フライデーからクリスマスまでの供給を確保するために米国外の販売を遅らせたのかと思っていたが、北米の需要をカバーするとかしないというレベルではなかったらしい。これはビジネスオペレーション上の大チョンボだ。この時期の1ヶ月の遅れは「6月の発売予定が7月に延期になった」というのと根本的に違う。

 発表時点では心拍センサーのあるフィットネス・トラッカーは少なかったが、心拍を取れるリストバンド型(時計型を含む)が次々と発売・発表されている。そして、言うまでもなく Apple watch のリリースが数カ月後だ。

 フィットネス・トラッカーを買おうとお思っている人が、「Apple watch の実物を見てから決めよ」と思っても不思議ではない。Up3 が$100未満ならそうはならないだろうが、$200近くする。Apple watch のフィットネス・トラッキング機能でいいなら Up3 を同時に装着することがあり得ない以上一箇所しかない左腕の手首(右利きの場合)に何をはめるか慎重になる。(これについてはデカイやろWW 優れたデザインのAndroid WearウォッチMoto 360にも書いた)。

 ホリデーシーズンに実物があれば勢いで買うことはあるだろうが、年を明けてCESで次々に似たようなコンセプトの製品が発表され、2〜3ヶ月後に Apple watch となったら全然心理的なハードルが変わる。購買行動に心理的な要因は大きい。経済的合理性の問題ではない。

 そういう意味で、Jawbone は大きな失敗をしたといえる。Jawbone としては Apple watch が失敗しスマートウォッチ市場も立ち上がらないことを祈るしかないだろう。可能性はあるが、だからといって今回のミスを取り返せるほどかどうかは分からない。
 

Jawboneの新型活動量計「UP3」の米国発売に遅れ ー 年内から来年初頭に
Jawboneのリストバンド型活動量計「UP」シリーズの最新版「UP3」は米国では年内に発売予定とアナウンスされていましたが、Bloombergによると、「UP3」は年末商戦に間に合わず、発売が来年にずれ込む事が分かりました。 Jawbone

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