映画:タイピスト

タイピスト 一言で言うなら、「都会に出て秘書として自立したいと思い、タイプライターを我流で習得した(一本指打法だが)女性が雇い主のサポートでタイピストとして世界チャンピオンになるまでの努力と、女性と雇い主との恋愛を描いたシンデレラストーリー」。

 ハッピーエンド好きには安心してお勧めできるが、途中でちょっと濃厚なサービスシーンがあるので、小さな子供と観るのは気まずいかもしれない(数秒)。特に必要なシーンでもないので、テレビだとカットされてるとは思うが。

 いくつか納得のいかないシーンがあったが、それより何より、一番不可解だったのはタイピング選手権の盛り上がり。国内地方予選から始まって、フランスチャンピオンを経て世界中の国々から集まった選手による世界戦が開かれていた。そして、その会場に詰めかけていた観客。手元も見えないし単にタイプライターを叩いているのを観てそんなエキサイトできる?しかも、アメリカ大会の様子がライブで、少なくともフランスにはラジオで放映されていた。この世界観が一番不思議だった。

 まあ、出てくる車が良い。女性のファッションが可愛い。そして、ハッピーエンド。言うことなし。
ここから若干ネタバレ

 決勝戦が終わって集計(ミスタイプは減点なので、打った後で確認しないと勝敗は決しないので)中に雇い主が壇上に上がってローズと舞台のど真ん中でキスしたが、観客はポカーンだろう。勝ったから喝采で祝福されたが、そうじゃなかったら微妙だ空気が流れる。せめて、結果発表で同時に出て行ったらどうだと思うおっさんは俺。

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