Surface 2 も在庫処分モード突入

 Surface2(RT)は6月の決算で2年連続の減損の対象にはならなかったので、在庫は初代ほどではなかったのだろう(SurfaceRTは900億円の減損を計上せざるを得なかった)。

 Proが3になった時に後継が発表されることも、継続をアナウンスされることもなく、そのまま放置モードに入ったので、フェードアウトと予想したが、その通りになった。

 自分でSurfaceを買った方々は、選択ミスを認めたく無いのか「Surface は使えるマシン」といったことを繰り返しているが、マシンが「使える」からといって Surface RT が成功だったというのは別のことだ。Microsoft 自身が失敗と認めている。Surface RT を買ってしまった人は「Surface RT は失敗だったが、このマシンはお金に見合うだけの働きをしてくれてるので損はしなかった」と考えるといいだろう。ここで散々書いたので繰り返さないが、Surfaceの失敗はマーケティングによるものだ。

 結局 Surface RT は市場を開拓できなかった。残ったのはモバイルとPCだけだった。しかも、この PC は Microsoft が作ったということ以外では、実は目新しさはない。中国や韓国、台湾メーカーが散々だしてきた変形 PC 延長線上程度のものだ。

 CM ではタブレット的な使い方を訴求しているが、まだ分かっていない。10 万円もする 800g のタブレットなんて誰も欲しくない。5 年前なら絶賛されたコンセプトかもしれないが、iPad がタブレットの価格ゾーンを規定し、Google がそれをさらに引き下げてしまったのだ。タブレットとして使う時には Office が使えるメリットは少ない。そのことは Surface がウリ文句として「iPad にないキーボードでOfficeが快適」といっていることの裏返し「キーボードが無ければOfficeは快適には使えない。だから、タブレットとして使うときにはメリットがない」なのだ。

 タブレットとして Pro 3 が競争力を持っていると思っているとしたらおめでたいとしか言いようがない。縦に持った時に Windows PC 用のアプリが快適かどうか試さなくても分かる。Androidの倍、iPadの1.5倍の価格。キーボードをつけると1kgの質量。10万円の価格・・・タブレットを買う身になって考えれば分かりそうなものなのに。

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