Waze の愉しみ方

北ヨーロッパ
北ヨーロッパ
 よく知っている場所は一段落して熱も冷めてきたが、waze も google map(earth) と同じような愉しみがあることに気づいた。世界各地の有名な都市を waze で見るのは、自分で編集するのとは別の面白さがある。その地域に住んでいる Wazer の編集にかける意気込みが垣間見えるようだ。(この場所のURL

 Waze は道路のデータはアプリからのGPSログを解析して更新されるらしい(自分は車にのる機会がほとんどないので、実感はない)。しかし、ランドマークは Wazer が手入力するしかない。なので、ランドマークの充実度で Wazer の編集度合いがわかるのだ。航路を道路のように入力していたり、建物を細かく描き込んだりしている Wazer もいる。そういう Wazer がたまたま近くにいるとその編集可能域だけが充実してしまう。右の図だと LATVIA は全域が描きこまれていて地図のようになっている。また、ロシアの国内も飛び飛びにやたら細かく描きこまれている場所がある。

 この一連のエントリを読んで、「車乗ってない(ナビ持ってる)から、Wazeのアカウント要らないよ」と思っているあなた。騙されたと思ってアカウントを作って編集モードで以下の場所を開いて欲しい。下のURLで開いたページで「edit」または「地図の編集」を押すと編集画面になる(編集はできない)。衛星写真に重ねて道路やランドマークが表示され、オブジェクトをクリックするとプロパティが左に表示される。ランドマーク(薄い多角形)をクリックした時に表示される白い丸がノードで、その一つ一つを編集者が操作した軌跡を表している。

 編集しなくても、下のURLを開くと地図上に Waze アプリを起動して移動中の端末の位置が表示される。数字になっているのはその近辺にいる Wazer の数を示している。日本の各地と海外の都市とを比べると Wazer の数が全く違うことが分かる。日本では見かけない渋滞を示すマークや取り締まりマークが表示されている。

 また、 Wazer の国民性も伺われるようだ。日本の編集画面ではロックされているオブジェクトを見たことはないし、自分でもしたことはない。が、海外の地図だと結構高いロックが施されている。

 ロックというのは、その名の通り編集できないようにする機能だ。Wazer は、Waze を起動して走行した距離や地図の編集などに対して付与されるポイントによって個人別にレベル分けされている。そして、編集の際に自分のレベル以下の強度でロックが出来る。そして、自分のレベル以下のロックがかかっていても編集は可能だ。つまり、レベル3(自分)でロックした場合レベル1や2のユーザは編集はできないが、3以上のレベルは編集できるということだ。

 Waze では誰がロックしたかが明示されるので、ロックをかけるということは「この道は間違っていない。俺が保証する」ということを宣言しているようなものだ。こういう宣言をすることを好まないのが日本人なのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です