スマホ市場、初期参入一人勝ちフェーズは終了か

売上台数
売上台数
売上高
売上高

 「Apple、iPhone 4400万台、iPad 1600万台、Mac 400万台を販売(2014年Q4) | TechCrunch Japan」1~3月四半期の成績がだいぶ前に上がっていた。

 iPad は画面サイズ別になっていないので動向は分からないが、台数が減ったほどは金額が下がっていないことで、平均単価が上昇していることが分かる。円安による価格上昇は日本固有で、ドル建てでは上昇していないので、この上昇は高価格なモデルの比率が上昇したことを意味しているのだろう。これは iPad mini retina の販売と iPad 2 の販売終了によるのだろう。

 iPhone の販売数は堅調だが、中国市場の伸びと日本での docomo での販売開始という、市場拡大効果によると思われるので早晩、頭打ちするはずだ。また、iPhone 4S の頃から指摘しているが、液晶や通信方式といった性能向上に大きく寄与する要素技術が見当たらず、OSの安定も上がってきた現在、買い替えのサイクルは落ちる(自分は2年半 4S を使っているが機能的に困っていることはない)だろう。

 また、ユーザのスマートフォンに対する習熟も買い替えサイクルの長期化に寄与するはずだ。よくわからないままに買った一台目から得た知識を元に長く使える端末を選べるようになる。そして、中には、「一台目は周りの人に聴ける iPhone にしたけど、Twitter と instagram、Facebook 、Line が使えるんならもっと安いスマホでいいやん」と考える人間もでる。自分のように(自分は3GS から使ってるし周囲の人にスマホの使い方を教えてもらうことは一度もなかったし、その必要もなかったが)。

 そろそろ、Apple 一人勝ちのスマホ導入フェーズは終了だ。このトリガーを引くのが、日本でもやっと始まった MVNO の普及だ。回線と端末を完全に切り離したサービス。ここでは、iPhone シリーズの高価格が大きく足を引っ張るだろう。NEXUS 5 ですら5万円を切る時、割り切った端末が2万円を切ろうかという時代に8万円の iPhone に勝ち目があるのか?iPhone 6 の発表を待って判断したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です