ブラウザのシェア

 日経産業新聞に、firefoxの標準スタートページがGoogleからYahooに代わるという記事が一面トップに載っていた(12月7日)。そこには、「一億回ダウンロードされた人気ブラウザ」といった表現があった。オープンソースのフリーソフトがIEに対抗しているという点では意義は深い。俺も愛用しているし大好きだ。応援したい気持ちもある。

browser しかし、現実をおろそかにしてはいけない。一億回のダウンロードは、一億人のユーザーを獲得という意味ではない。実際にはそのユーザー数はダウンロード回数の数分の一以下だ。俺はバージョンアップのたびに、使っている各マシンでダウンロードしている。これだけでも、20回以上になる。そして、右のグラフがこのサイトへの訪問者の過去3ヶ月のシェアだ。確かに、IEのシェアは下がっているが、firefoxが食ったとは到底思えない。一番アクセス回数が多いであろう俺がFirefoxを使っているというのに、この数字だ。yahooの検索で来る一見さんの比率が高いので、プリインストールをそのまま使っているようなユーザー層に偏っている可能性はあるが、一般的な認知度はこんなものなのかもしれない。これでは、IEマシンをゾンビPCにした攻撃やspamは収まりそうにもない(IEにくくっているが、セキュリティ対策されていないようなバージョンもかなりの数含まれている)。

 Sleipnirというブラウザをインストールしてみた。標準でRSSリーダーが入っているし、当然タブ機能も充実している。IEを使っているなら移行するには十分だが、Firefoxから移行するほどではないと思った。このブラウザでこのサイトを見るとサイドバーが下に行っていた。同じエンジンを使っているIEでも当然そうなっていた。やれやれ・・・

 このサイトはFirefoxかSafariで読んでいただきたいということでひとつ・・・

そうそう、いつもこういう調査には「母集団と件数を書け」と言ってる割に忘れてた。これは、忍アクセス解析のブラウザで、期間を「All(3ヶ月)」にしたもの。重複のチェックはクッキーベースで厳密ではないので、延べアクセス(忍のバナーを表示した回数)の統計。

ブラウザ 回数
IE 39,925
Mozilla 3,880
Safari 2,446
Netscape 1,056
Opera 1,053
Firefox 287
Ezweb 176
Sleipnir 105
other 361

追記:Firefoxには、Garoonに組み込まれたメーラー(CyberMail)でメールを送信するとs-jisで送信してしまう弱点があった。「読めない」と言ってきた人はいないが、モヒカン族に見つかったら「なにやっとんじゃ」と斧で頭をかち割られてもおかしくない。

 Firefoxが悪いのかGAROON(或いはCyberMail)が悪いのかは分からない。GAROONのサイトはsjisで作られている(ソースにはキャラクタエンコーディング記述はない)。CyberMailはiframeで動的に作られるので、GAROONの設定を引き継いでいる。Firefoxはそれをそのまま使ってしまうのかもしれない。

 今時、webページをsjisで作ったうえにキャラクタエンコーディング記述さえしない(このことが原因かどうかは分からないが)GAROONと、sjisでメールを投げてしまうFirefoxとどっちが悪いのかは分からない。いや、Firefoxはフォームを送信しているだけなのだから、エンコードを変えて送信することはできなくても無理はない気がする。それより、IEやSleipnirを使ったときになぜ7bit-jisに変換されるのかが謎だ。

 ということで、SleipnirはGAROONクライアント専用ソフトにするか。IEよりははるかに使い易いし。

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