レトロフューチャーな鉄道技術

 こんなことを書くと鉄道ヲタな方々に叱られるかもしれないが、JR福知山線の事故で意外に鉄道の技術が古いままなのに驚いた。自動車のように不確定要素が大きいならともかく、決められた線路を決められた車両で走るというのに限界速度が分かっていなかったらしいからだ。

 そして、切り札のように出されたATS-Pとかいう速度制御装置も地上にセンサーを取り付けたりする必要があったり、数十年前に新幹線のATSの説明を聞いているようだった。

 現在位置の補足に関しては車のGPS技術を流用すれば十分な精度だ。いや、決まった路線しか走らない列車なら車よりはるかに簡単なはずだ。駅や信号で補正信号でも送ってやれば誤差はほとんどなくなるだろう。運行のクルーズコントロールは実績のある地下鉄のものでも流用すればいい。そして、無線通信で中央の管制装置に現在位置と速度をリアルタイムで送れば集中管理だって可能だ。トラブル発生時の後続列車・対向列車の安全確保だってできる。

 車両の改造に金はかかるが、地上子を設置したりメンテナンスしたりし続けるよりマシだろう。それに、非常ブレーキだけならATSによる信号と同じものを出せばいいだけだからそれほど大きな改造の必要はない。クルーズコントロールは新型車量から投入していけばいいだろう。

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