AgfaPhotoが破産

 27日のことらしかったが、全然見落としていた。まあ、何の利害関係もないが、感慨深い。フイルムメーカーは今後医療用とかプロ用リバーサルとか産業用の市場でしか生きられないのかもしれない。俺も、フイルムカメラ(CANON EOS10QD)は1年以上触っていない。前に、子供の運動会で撮ったフイルムを現像に出したら露出がおかしくなっていてそれっきりだ。カメラを修理するまでもないやと放置してしまっている。

 こういう老舗企業が消えるのは、プラットフォーム(業界)自体のパイの縮小を示唆している。特に、シェアが大きいほど影響が大きいのだろう(Agraがそれほどのシェアだったかどうかは知らないが)。「選択と集中」で市場を制覇したような企業は市場から大きな利益を享受するが、そのような企業ほど市場の衰退と共に一気に足場を失ってしまう。こういう栄枯盛衰を眺めるのはウォッチャーとしては楽しい。

 フイルムの売上を大きく減らしつつある(だろう)フジフイルムは「お店プリント」の拡販に必死だ。町の写真屋(主にプリント屋)が生き残るのか生温く見守ろう。

 後、デジタルヲタとしては、気になるのはPC市場だ。でわが世の春を謳歌しているwintelが支配を続けるのか、macは生き残ることができるのか。iPodはケータイ電話に負けるのか・・・

ITmediaニュース:フィルム大手のAgfaPhotoが破産

 ベルギーのAgfa-Gevaertは5月27日、写真フィルムの世界大手AgfaPhotoが破産申請を行ったと発表した。Agfa-Gevaertは昨年11月2日付でコンシューマーイメージング事業を投資家グループに売却、以後、AgfaPhotoの社名で運営が続けられていた。

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