自分のXOOMを起動すると「Android au」というロゴが表示されるが、今では iOS を追加し、今度は Firefox を追加するらしい。Aindroid や iOS といった他社と同じ端末を扱っていても美味しくないという発想だろうか。
確かに、一時のソフトバンクのように人気のOSプラットフォームと一体化すれば美味しい。その OS を使いたいユーザは選択肢がないからだ。「ソフトバンクは嫌いだけど iPhone を使いたいから」と長年 docomo や au を使っているユーザがソフトバンクに流れた（今は docomo から au、ソフトバンクだが）。
ただし、Firefox 端末が iPhone のような魅力的なプラットフォームに育つかどうかは未知数だ。というより、アプリの面では苦戦を強いられることは明白だ。html5 による開発のしやすさがあるのかもしれないが（自分にはその差が分からないが）、Android や iOS には相当数の開発者が育ちコミュニティもある。開発企業にはツールやライブラリも揃っているだろう。新しい OS に対応するには学習コストがかかる。Firefox というブラウザでの知名度が生きてくるのかどうか。
au としては、Firefox の端末課金システムを自社で独占したいのではないだろうか。Google play や Apple store で使われてもキャリアは旨味はない。情弱相手に仕込んだ自社のアプリでの購入を携帯課金システムと紐つけるのが精一杯だ。かといって、一部の中国製端末のように Google play を排除するとユーザの批判を招く。そこで、Firefox なのだろう。
自分は Firefox とは Netscape navigator の時代からの付き合いなので、応援する気持ちはあるが、iOS アプリにつぎ込んだ投資があるので移行することは難しい。iOS でしか動かないキラーアプリもあるし。しかし、ショップにデモ機が並んだら触ってみたい。
日本ではKDDIから。Firefox OS搭載スマートフォンのハンズオン動画 : ギズモード・ジャパン
Firefoxの売りはなんといっても拡張性。ホーム画面からアプリまで全ての機能をHTML5アプリとして開発して動作させることのできるオープンソースOSであることから、この動画にある性能をベースにユーザー各々がカスタムできる仕様になると思われます。
気になる日本上陸ですが、KDDIとMozillaが｢Firefox OS｣を搭載したスマートフォンなどの端末の日本市場への導入に向けて両社が協力する事を発表しており、KDDIの田中社長は1年から2年の間を目処に搭載端末を販売するとしています。