Facebookによるプレスイベント。発表されたのは友達間の情報検索を便利にする「Graph Search」

 先日の招待状で話題になっていたが、出てきたのは「Facebookによるプレスイベント。発表されたのは友達間の情報検索を便利にする「Graph Search」」だった。Facebookブランドの端末が出るという噂(期待)があったので、期待はずれ感が広まっているらしい。勝手な期待をしておいて勝手にがっかりするのもどうかと思うが、それとは別にこのサービスに対する反発もあるのではないだろうか。

 Facebookの友達の趣味なんて検索してくれなくてもいい。知ってるし、趣味を知らないくらいの距離感なら検索結果に出ても話しかけられないだろう。自分は数人としかつながっていないので、検索など無意味だ。家族やリアル友人としかつながらずに楽しんでいるような人は同じ感想だろう。

 他の人はどうか知らないが、自分は見ず知らずの人の検索結果に出たくない。Googleでブログがヒットするのとは全く違う。まあ、プロフィールにはほとんど情報を載せてないし非公開なのでヒットするはずはないが。

 本文が長いので、気になるフレーズだけ抜書きしてコメントする。

「一方Graph Searchでは答えを含むリンクではなく、探した条件に基づくぴったりとした回答を示すことになります」とのこと。たとえば「サンフランシスコ在住の友達」というような条件で検索することができる。

 検索しなくても友人なら知っていて当たり前じゃないのか?どこに住んでるかも知らない人とつながるためのツールに実名で登録しろだって?

Stocky曰くは「デート」目的にも利用できる。たとえば「独身男性のリスト」というような検索を行えば、友達の友達までの範囲で独身男性をリストアップするようなこともできる。さらには「サンフランシスコ在住」や「インド出身」というような絞り込みを行うこともできる。

 Facebook は出会い系サイトなんだ。これでサーチの意味がわかった。

Graph Searchはリクルーティングにも利用できる。たとえばFacebookでリクルーティングを行う際に、友達の中からNASAの研究所に務めている人を探すということもできる。また誰か候補者を見つけた場合、Facebook内にその人物の知り合いがいるかどうかということも簡単に検索できる。

 仕事に関する情報をプロフィールに載せて公開している人間しかヒットしない。

いちから探すのではなく、友達が気に入っているものの中から探してみた方が、面白いものが簡単に見つかることもあるかもしれませんとStockyは言っていた。

 そんなことしなくても Twitter のタイムラインで十分。

尚、Graph Search機能を広める前に、プライバシーの観点から共有設定を見なおして頂くように注意喚起を行いたいと考えています。Graph Searchでどういった写真や情報が検索対象となるのかを示すツールを作成しました。こうしたツールを使って一括して整理を行なって頂くことが可能になります。

 大半のユーザがそんなこと知らずにいてプライバシーの設定もしないだろう。そして、Facebook はそのことを知っているはずだ(先月あった投票がそれを示している)。もし、全ユーザがプライバシー設定を見なおして不特定多数にプロフィールを公開しなくなったらこのサービスの面白さはなくなるはずだ。しかし、そうはならない。Facebook の目論見通り多くのユーザが無邪気にプロフィールを晒し続けるだろう。そして、出会い系業者や架空請求業者狩場を提供することになる(デートの相手を見つけるツールをこいつらが見逃すはずがない)。

結局はビジネスに役立つことになると思います。しかし今のところは面白いエクスペリエンスを提供することに注力して行きたいと考えています。

 面白いエクスペリエンスを提供することは商品(ユーザ)を仕入れるための餌にしか過ぎない。Facebok が欲しいのはウォールストリートの住人が喜ぶ数字でしかない。

Facebookとしては「user experience lab」にて少数者を対象にテストを行なってきて、まずまずの手応えを感じているらしい。

そらそうでしょう。ラボで選ばれるような Facebook 信奉者は多数のフレンドがいて Facebook にハマっているような人間だろうから。また、それが仕事なら一般ユーザとは根本的に違う。

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