マルチタスクで悩みの種もマルチに?

 ハードウェアスペックの上昇とともにモバイルデバイスにもマルチタスクが標準になった(厳密には疑似かもしれないが)。しかし、まだ制限は多くユーザがアシストしなければならない状態だ。このエントリではiOS と android のマルチタスクの主にUI面での不満を整理したい。

iOS

 iOS は 4 になったときにマルチタスクが導入され、アプリケーションを切り替えるための UI が追加された。メニューボタンを二回押しして起動中アプリのリストを呼び出し、任意のアイコンをタップしてそのアプリに切り替えたりアプリを落としたりできるようになった。

 問題は、平行的に起動しているアプリが多くなると動作が緩慢になったり不安定になったりすることだ。フリックのレスポンスが遅くなったようなときには、平行起動しているアプリを落とさなければならなかった。

 3GS はメインメモリが 256kb しかなかったので平行起動アプリを終了させることは必須だったが、4S にしてからは頻度は大きく減った。しかし、毎日再起動する PC と異なり、スリープしかさせないスマートフォンでは平行起動のアプリが自然に落ちることは期待できないので、この操作は必須になる。こういう必須な行為について、マニュアルにはない。知っている人に口伝で教えてもらうか情報サイトで知らない限り分からないということは問題だろう。

Android

 先日見つけて感激したfroyo(2.2)の「新着」。honycomb(3.0-)では専用のボタンが置かれて何時でもワンタッチで呼び出せるようになっていて、サムネールが表示される。

iOS のメニューボタン二回押しで呼び出される起動中アプリのリストかと思ったが違った。電源投入後に起動したアプリの履歴でしかなかった。起動中のアプリを確かめるにはそれ用のアプリが必要だった。それでも、画面の切り替えに時間がかかる ideos8150 ではかなり便利に使っている。パソコンでもそうだが、同時に使うアプリは数本で、それらを行ったり来たりして作業をするからだ。

 ところが、honycomb のリストは不便。表示される数が少ないし選ぶ際に大きく手を動かさなければならないのも。しかも、どんどん溜まっていくので、選ぶのが大変になる(froyoは最大8個)。

 ICSではサムネールを取り除くことができるらしいが、なんでそんなメンテ作業をユーザーがやらなければならないのか分からない。落としたら勝手に消えてくれと思う。履歴として残すのならボタン名を変えるのと一覧性を上げることが必要だと思う。タブレットならサムネールでも16画面表示出来る。youtubeと同じ画面構成にすれば、システム全体の整合性も上がるだろうし。

共通

 システムで明示的に起動中のアプリを終了させられる iOS はまだしも、サードパーティのアプリをインストールしない限り平行起動しているアプリを終了させるためには電源を落とすしかないAndroidの仕様には問題が大きい。

 こういう操作をユーザに意識させないよう隠ぺいするのは構わないが、だとしたらそんなことを知っていなくても使いこなせるようにしないと困る。デバイスやUIがどんなに使い易くても抽象度の高い作業を手探りで見つけることはできないからだ。こういうことを知っていることはデバイスを使いこなすことと無関係だ。本来知らなくてもいい知識だ。こんなことを学習したり試行錯誤したりするために新しいデバイスを買うのではない。そのデバイスを使って何かをするのが目的だ。

 デバイスを研究したりいろんなアプリを試すことを目的にするのはヲタであって、デバイスを使いこなして生活を豊かにしているわけではない。(自戒を込めてだが・・・)

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