去る者に石を投げるギズモードと iOS の明日はどっちだ?

 アナログなデザインについての疑問は Jobs にも投げかけられるべきものだろうし、Google との決別を決定した責任は Coock にもあるだろう。Google との確執は Jobs 存命中から発生していたもので、完成度の低い状態で本採用した責任を開発担当者”のみ”に負わせるのは誤りだ。

 地図については、地図データの収集を一朝一夕でできると思ったお馬鹿さんこそ糾弾されるべきだ(その中には Forstall も含まれるだろう。副社長なんだから)。

 この記事は、これらの酷いデザインについてギズモードが大好きで神格化すらしている Jobs の仕事でもあることを都合よく忘れているようだ。Jobs は自分の気に入らないデザインの製品を放置するようなことはしなかったはずだ。それとも、Cooock があの Jobs が残したデザインが嫌いで、Jobs 在任中には言い出せなかったが、駆逐するつもりなのだろうか。

 ユーザにとっては、iOS 開発の指揮をとってきた人間がいなくなって、iOS の開発に支障をきたさないかが問題だ。実際にコードを書くのは開発者だが、プロジェクトの方向性や人事を行うのは担当役員だろう。要素技術の進化に合わせて OS を進化させることが iOS のリードを保つ原動力だった。影響があるかどうかは数年後の iOS によって証明されるだろう。

アップル役員退任のフォーストール氏、「罪」は地図だけでしょうか? : ギズモード・ジャパン
iOS開発の中心人物、スコット・フォーストール氏がアップルの役員を退任することが発表されました。独自地図開発での失敗を認めなかったことが主な理由とも言われていますが、詳細は不明です。

そんなフォーストール氏のこれまでの仕事(主にアプリ内で使われるデザイン)について、米Gizmodoのビドル記者が振り返っています。その意見には多少賛否があるかもしれませんが、たしかにiOSではハードウェアのクリーンさとは違うアナログな意匠が多用されていて、これまでもときどき疑問視されてきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です