iPhone 5 概観/薄く軽く速くなった「iPhone 5」

 手にしたこともない物について想像を巡らすのもヲタのたしなみだ。早速、今朝発表された iPhone 5 について

 リーク通りのものだった。予想と違ったのは NFC を採用しなかったことくらいだ。自分にとって正解と思えることもそうでないことも、よくわからないこともあるが、この数カ月買い控えていた人がガッカリして Android に走ることにはならないだろう。

 キーノートのビデオが観られない(パケットが落ちてこない)ので、A6チップについて詳しい説明をしたのかしなかったのか分からないが、「A5チップ(4SのCPU)より2倍の処理速度」とある。ということは、A5x と大して変わらないということだろうか。A5x のグラフィックスエンジンはタスクによっては A5 の9倍高速とか言っていたような記憶があるが・・・続報を待ちたい。

 一般には好意的に迎えられた LTE への対応だが、ソフトバンクユーザとしては、残念ながら蚊帳の外でしかない(ソフトバンクのLTE電波がほとんど飛んでいない)。

 個人的には、「液晶が大きくなって使いやすくなった」という意見には反対。今でも、左右の上端にあるボタンは片手では操作しにくいから。片手で操作できないのなら、幅が増えても結果は変わらない。自分にとって片手で操作できる端末という範囲を超えてしまった。まあ、この件については、自分より手の小さな女性ユーザなどは3.5インチでもすでに片手には余るお大きさだったはず(電車で使っている女性の大半が入力時には両手で入力している)なので、大きな問題ではないのかもしれない。

 ただ、驚いたのは重量だ。厚さについても評価に値するが、4 函体の背面ガラスを金属にすることで厚さと放熱、重量について有利になったのではないだろうか。個人的には落としたら壊れるしケースをすれば目にすることもない所に装飾的な素材を採用したのは自分的には好きではなかったので、今回の素材の選択は自分的には正解だと思う。

 それらを差し引いても、電力消費的には不利に働く液晶の大型化、CPUの高速化、LTEの採用を含みながら、電池の使用可能時間は減らさずに軽量化をしたのは素晴らしい。素材についてあまり報道はないが、非結晶金属をストレスメンバーとして採用したんだろうか?

 ただ、まだ公式の発表はないがTLでは「au は iPhone によるテザリングが可能」というものがあった。一般人が流しているのではなく、ITジャーナリストとして実績のある本田氏の公式アカウントによるツイートなので信憑性は高い。au が今行なっている wi-max 携帯と同様のプランを適用するということだろうか。基本パケット料とテザリング料金によってはソフトバンクを凌ぐコストパフォーマンスになるかもしれない。

 自分の場合は、iPad の wi-fi 版を外で使うために IDEOS u8150 という SIM ロックフリー Android 2.2 端末を使っている。追加料金が発生しない(iPhone のSIMを使うので)のでコスト的には最強だが、そのたびに SIM カードを差し替えるのが面倒で、そのために iPad を持ち歩く機会は多くない(図書館に行くとか出張とかしかない)。これが、iPhoneでそのまま出来るのなら、iPadの有用性も増える。月額追加料金 500 円(au の現在のプラン)くらいで出してくれたらいいのにと切実に思う。

薄く軽く速くなった「iPhone 5」 « WIRED.jp

アップルは9月12日(米国時間)、「iPhone 5」を発表した。新しいiPhone 5は、厚さ7.6mm、重さ112gで、iPhone 4Sより18%薄く、20%軽くなっている。

Retinaディスプレイの画素密度はiPhone 4Sと同じ326ppiだが、サイズは縦横比16:9の4インチ、解像度は1136×640で、彩度は4Sに比べて44%アップしている。

さらにiPhone 5は新しいA6チップを採用しているため、CPUもグラフィックもiPhone 4SのA5チップの2倍の速度を実現している。アップルのマーケティング担当シニア・ヴァイスプレジデントであるフィル・シラーによると、新しいチップはA5に比べてウェブページの起動速度が2.1倍速くなり、写真アプリの画像の保存は1.7倍速くなるという。

通信方式は米国外での「4G」ネットワークに加え、「HSPA+」、「DC-HSDPA」、「LTE」にも対応している。

アップルによると、バッテリーの駆動時間は4Gでの通話で最大8時間、3Gまたは4G LTEでのウェブ閲覧で最大8時間、動画再生で最大10時間、音楽再生で最大40時間、待ち受けで最大225時間だという。

シラー氏によると、iPhone 5のカメラには「ダイナミックLow Lightモード」が追加されている。動画撮影中に静止画を撮影することもできる。また、iPhone 5を垂直に持って撮影したい範囲に沿って動かせば、パノラマ撮影も可能だ。

さらに「iOS 6」と「iCloud」を利用して、iPhone 5で撮影した写真で「Shared Photo Streams」を作成できるようになる。

予約は9月14日から、販売は9月21日からだ。

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