調査 : ソーシャルゲーム、課金ユーザーの約6割「お金を無駄に使った」と後悔……Fastask調べ | RBB TODAY ブロードバンド、その他のニュース

非常にわかりにくい記事だ。この手の調査結果に誤差の表示がないという致命的とも言える欠陥があるのはお決まりだが、このサンプリング方法でソーシャルゲームに対するユーザの意識を代表しているとは思えない。

この記事がわかりにくいのは、%で書いているが、どの集団の何%なのかが分かりにくく書かれているせいだ。全体に対する割合と一部の意見を書いた集団の%とでは全然違う人数が違う可能性がある。そして、それに反比例して誤差の範囲は大きくなる(つまり当てにならなくなる)。

全体の母集団なので、一問目の「課金経験がある」とした48.5%というのは485人ということだ。しかし、次の最もお金を使っている項目としてアバター等とした20.3%というのは98人だ。そして、回復アイテムとしたのは95人だ。こんなもん誤差の範囲だろう。

こんな好い加減なアンケートで小数点以下のパーセントなんて全く意味がない。それは、正確な調査であると思わせるための操作でしかない。

そもそも、この調査方法によるサンプリングでソーシャルゲームのユーザ全員の傾向はわからないだろう。これは、インターネット調査の持つ限界だが、自由参加型の調査をやると、「その調査対象に何らかの意見を持っていて一言言いたい」ユーザが集まる。人によってフォロワーであったり反感を持っていたりする両極端になり易いのだ。

それを感じるのが月間使用金額が3万円を超えるユーザが11人もいるということだ。こういうヘビーユーザはソーシャルゲームのアンケートを見かけたら積極的に応募するだろうし、コンプガチャの影響を問われたら「そんなもん関係あるか!」と答えるだろう。同様に、「反省している」とか「後悔している」というユーザも積極的に答えるはずだ。

つまり、こういう調査方法では、「特にソーシャルゲームとか知らないけど、スマートフォンでゲームはしてみた」といったライトゲーマーの意見はほとんど反映されにくいのだ。

Last,but not least. 「後悔している」とか「反省している」といったネガティブな反応が多いなと思ったが、その設問が 「反省・後悔」の度合いを聞いているような質問になっているのだ。「反省してるんでしょ。その程度はどれくらいですか?」という感じだ。設問が対になっていないのだ。企業が従業員に対して行う「大変満足している、満足している、あまり満足していない、満足していない」というのと一緒だ。これでは「不満がある」という意見をすくい上げることができない。

この調査を企画した会社は不満をもっていて欲しかったのだろう。

調査 : ソーシャルゲーム、課金ユーザーの約6割「お金を無駄に使った」と後悔……Fastask調べ | RBB TODAY ブロードバンド、その他のニュース

 ジャストシステムは23日、「ソーシャルゲームに関する利用状況調査」の結果を公表した。セルフ型アンケートサービス「Fastask」を利用して実施したもので、「ソーシャルゲーム」利用経験者1,000名から有効回答を得た。調査期間は8月10日~13日。

 まず、ソーシャルゲーム利用者に対して、有料アイテムを購入するなどの「課金経験の有無」をたずねたところ、48.5%が「ある」と回答。もっともお金を使っている項目では、1位「アバター関連のファッションアイテム」(20.3%)、2位「回復/時間短縮用アイテム」(19.6%)、3位「ガチャ/景品くじ(コンプガチャ以外)」(16.2%)、4位「ガチャ/景品くじ(コンプガチャ)」(15.4%)となった。

 月間平均使用金額は、55.3%が「1,000円以内」で、課金ユーザーの89.8%が「5,000円以内」に収まった。一方で、月間平均使用金額が「30,000円以上」も2.3%存在した。

 さらに、課金ユーザーに、ソーシャルゲームに使用した金額について質問したところ、「反省・後悔している」「どちらかと言えば反省・後悔している」と回答した人が60.6%にものぼった。「反省・後悔」と回答したユーザーに対し、今後の使用金額について聞いたところ、「減らしたい」が46.3%、「ゼロにしたい」が40.8%となっている。

 また、コンプガチャの終了によって使用金額に変化があったかを聞いたところ、課金ユーザーの31.9%が使用「金額が減少した」と回答。「変わらない」が61.9%、「非常に増えた」「やや増えた」があわせて6.2%となっており、使用金額が減らない理由としては、「もともと、コンプガチャが動機ではなかったから」という回答が67.9%を占めた。

 なお、ソーシャルゲーム利用ユーザーに、費やしたプレイ時間について質問したところ、「反省・後悔している」「どちらかと言えば反省・後悔している」が41.2%になった。「反省・後悔」と回答したユーザーに対し、今後のプレイ時間について聞いたところ、「減らしたい」が55.6%、「ゼロにしたい」が16.3%存在した。

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