科学?インチキ?

Internet Journey:9/23 霊媒者の「死者との交信」は、相談者自身からの情報を元にした「推測」!?
「死者と交信」することによって、相談者の問題を解決したりするという霊媒者の存在は広く信じられているが、彼らは本当に死者と話をしているわけではなく、相談者自身のボディ・ランゲージなどから個人情報を「推測」しているにすぎないとする、研究結果が発表された。

霊媒の力の信憑性に関する調査を行った、ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授率いる研究チームは、心霊学関連団体「The Spiritualists’ Nationalist Union」に登録されているプロの霊媒者5人に、1人ずつボランティアの「相談者」を割り当て、担当の相談者の亡くなった近親者と「交信」してもらうという実験を実施。その際、霊媒者と相談者はそれぞれ、防音機能のある壁で隔てられた別室に入れられ、60分の「交信」時間中に霊媒者が口にした言葉はすべて録音された。

この後、録音された「交信」内容を他の霊媒者の内容と混ぜて、相談者全員に聞いてもらい、相談者にはどの内容が自分に対するものかを選んでもらった。研究者らは、もし自分だけにあてはまる内容があれば、すぐにそれを選ぶことができるはずと仮定したが、実際にはこれらの交信内容を聞いて、自分のものと特定できた相談者はいなかったという。

この実験結果により、ワイズマン教授は、霊媒者は実際に死者と交信をしているわけではなく、「あなたにはあなたも知らない力が備わっている」などといった、誰にでも共通する陳述を行うことによって、相手の反応を見、より正確な個人情報を収集していると結論づけた。

死別した近親者との交信や悩みの相談などで、こういった霊媒者のもとを訪れる英国人は全体の10%、つまり600万人近くにのぼるとされているが、ワイズマン教授は「霊媒自体は無害な行為」で、死別という悲しい体験に対して、勇気をもって直面しようとする際、心理療法に通うよりも安くすむという長所がある一方、愛する者と死別した現実を受け入れることが困難になるという逆効果を招く恐れもあると指摘している。

 こんなん当り前だろ。占い師も同様だ。「死者と交信」していないという意味ではインチキでしかない。ただ、相談者のノンバーバルな表現を受ける感性は一般人より高いのだろうし、それによって相談者がスッキリすることができれば、民間心理療法として評価はできるだろう。

 ただ、超能力を持っているかのように崇拝の対称にしたり、無条件にその意見に行動を左右されたりするからいけないのだ。これは、新興宗教や占いに限らず、宗教全般や政治、科学にもいえることだ。ただ、何も考えずに崇拝することは簡単で楽だ。自分で責任を取らなくてもいいから。そこにつけ込むのだ。気をつけろ!

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