近鉄とオリックス

 プロ野球に興味を失って久しいので、どうでもいいが、一応地元だから、感慨はある。両方ともクラウンライターライオンズが西武ライオンズになるまでの一時期一つの時代を築いた。

 オリックス(阪急)は俺が通っていた大学の近くにフランチャイズがあった。入ったことは一度もなくて、駅の近くの道が渋滞するので邪魔だと思っていたくらいだ。アニマル投手が球場に通うのを目撃したことはあったな。それが、オリックスになり、フランチャイズも移った。勝手な物で、そのときも、宝塚ファミリーランドがなくなったときほどではないが、少し寂しい感じがした。

 でも、日本には12の球団を支えるほどの需要がないという現実を見据える必要があるだろう。一部のファンや利害関係社や無関係な地元民の感慨とは無縁のビジネスなのだから。そんなに残念がるなら年に数回でいいからフランチャイズに行くしかない。自分が寂しいから、赤字を出してでも続けろなんていう権利は誰にもない。

 その点で、フランチャイズを重要にしスポンサー名を前面に出さないようにしたサッカーは正解だった(のかもしれない)。地域的に集中しなかったことは間違いなく正解だった。今のプロ野球は親企業の都合で地元の事なんか考えていなかった。特に、関西は自分の路線開発のためにやった球団ばかりだった(阪急、近鉄、阪神、南海)。阪神と阪急なんて、直線距離2kmくらいしか離れていない。必要なサポータ人口から考えて、過密状態だったのだ。

 とまで書いていて、風呂上がりにNHKのニュース番組を観ていたら、偉そうなおっさんが「企業努力が足らん」とか「リーグ戦として成り立たない」とか言っていた。しかし、無責任な戯言としか聞こえない(俺のもそうだが、俺は近鉄を批判はしない)。大阪ドームにフランチャイズを移したり、球団名を売りに出そうとしたり、是非はともかくとして、工夫してると思う。西武はともかく、阪神や巨人なんて、営業努力とは無関係に受け入れられている。

 無関心な外野として書くなら、どこの球団も経営努力なんて全然してないだろう。マスコミと、テレビに映っている球団しか興味を持たない「プロ野球ファン」と球団の蜜月が崩れたのだ。野茂やイチローや松井がメジャーでやりたいと思った最大の理由は、この「日本プロ野球」の構図なんじゃないか。だから、野球なんか好きじゃないくせに騒ぎに行く「ファン」とかにうんざりしたんだと思う。

 それと、どこぞの美人局アナさん。

  「残念ですねとか、いってんじゃね〜ぞ」
  「スポーツニュース担当するまで近鉄やオリックスなんて知らなかったんだろうが」
  「残念ですねとか、いってんじゃね〜ぞ」
  「自腹を切って近鉄オリックス戦行った事もないだろうが」
 「美人局アナ」は「びじんきょくあな」と読む。性を商品化している点ではいっしょだが。

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