朝まで生テレビ

 先日、偶然朝まで生テレビで観た人が、イラクで亡くなったらしい。

 人質になった人(というより、後で拘束された二人のジャーナリストについて多く)に責任を求めるのは間違っているという立場にあったようだ。テクニカルな話が多かったのが残念だったが、この人の言われた、「日本政府がヨルダン政府に依頼して結成された捜索隊がイラクで行方不明になっている。今も帰っていない」ということは忘れてはいけない。

 この、ベテランをしても危機を避け得ないほどの危険な状態なのだろう。まして、アメリカの国旗を掲げ、軍服を着ている米兵の危険度の高さはベトナムのジャングルと同じくらいだろう。そんなストレスに晒された人間はかなり高い確率で人格を崩壊する。

 刑務所で捕虜(容疑者?)を虐待した米兵は、アメリカで暮らしている限り絶対にあんなことはしなかっただろう。戦場とはそういうことだ。だから、ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官が個人の犯罪のようにするのはまやかしだ。

 こんなことは、いつだったか、アメリカの大学で行われた実験で証明済みだ。何年か前に映画化されたので、知っている人もいるだろう。

 そんなことは、ドイツでも、ウガンダでも、カンボジアでも、ルワンダでも、中国でも証明されている。家庭では、普通の人間が家庭では見せない人間の一面を顕にするのが戦場なのだ。

 すべて、「人間の顔した人間だ(白濱隆)」

 ところで、誰か忘れた出演者が、「3名は人質で後の2名のジャーナリストは人質じゃないので、自己責任論とは別」というようなことを言っていた。しかし、犯人の拉致後の行動を拉致された人の行動と一緒にするのはおかしいぞ。もし、子供が誘拐されて、その犯人が自衛隊の撤退を求めたらその子供に自己責任を問うのか?あほか!

 それとも、3人は「犯人が自衛隊の撤退を求める犯人だから」と、自ら捕まったとでもいうのか?ジャーナリストは「自衛隊の撤退を求めないから」と、犯人を選んだのか?

 あの時、「自己責任」と合唱した、小泉、福田、冬柴(他は思い出せないだけ)は今回は言わないのか?「政府の勧告を無視して言ったバカ」呼ばわりはしないのだろうか。「自己責任で死んだんだから自業自得だ」と言ったらどうだ。(このことは、なくなった橋田氏も前回の放送で指摘していた)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です