A5502K パッケージングデザイン

○ボディ
 俺が買ったのは、黒。キーボード側はプラスチック質で塗装はしていない(と思う)、液晶側はプラスチックに銀の金属質塗装のベースに、黒のパネルに透明のプラスチックをはめ込んだ感じ。銀色の塗装が少し安っぽいのが玉に傷だが金属にして重くなるよりはいいだろう。

 重量は145g。重い。ワイシャツのポケットに入れていると引っ張られる感がある。横幅もあるので、手が小さな人はもてあますかもしれない。俺は平均的日本人男性の手の大きさ(手袋のサイズや友人と比べて)だと思うが、A5502Kは「でかい」と思う。これまでストレート端末しか使ったことがなかったから余計にそう感じるのかもしれないが。

 高さが、ストレート端末より短いので、深いポケットに入れると取り出しにくい。アンテナがないので、ポケットに入れているときの収まりはいい。これまでの端末(ストレート)をズボンのポケットに入れていると、座るときにアンテナに力がかかりそうになることがあったがA5502Kは安心だ。

 この端末は、左手で操作することを前提にしていると考えられる。右手で持って回り込んだ指でボタン操作をすることは可能だが、快適とはいいがたい。持ち方を制限するデザインはあまり好きではないが、デジカメスタイルでの使用を考えると仕方がないか・・・
 一番不便に感じるときは、会社でスーツを着ているときだ。ワイシャツの胸ポケットに入れていると、上着がじゃまで左手で取り出すことは難しい。取り出した後で左手に持ち直すのもスムーズじゃない。これは、慣れで解決するしかない。

△ストラップ
 ストラップ取り付け用の金属パーツのが向かって右上なのは、基本コンセプトと矛盾していると思う。液晶部が前を通るので干渉しそうだ。ネックストラップは諦めたほうがいいかもしれない。
 ストラップについては、「つけない派」なのでどの程度干渉するのかは分からない。しかし、A5502Kは落とすとダメージが大きそうなので、ストラップを付けたほうが良さそうだ。A5502Kに似合うストラップがどのようなものか見当が付かないので、詳しい人がいたらコメントして欲しい。液晶を傷つけない、雰囲気をぶっ壊さないストラップを希望。

△背面スピーカー
 スピーカーが背面にあるために、ベッドなど吸音物の上に普通に置くとアラーム音が小さくなってしまう。目覚ましに使う場合には液晶面を下にしておくか(キズがつかないことを十分確認のうえ自己責任でね)テーブルなどの上に置いたほうがいい。
 スピーカーの音質は、俺がこれまで使ってきたものより良いが、現行の他機種と比べてどうかは分からない。音量は十分なので、目覚まし代わりには十分。

○miniSDポート
 最初、miniSDのふたを閉めるコツが分からずに力ずくで押し込んだら、ぴったりと収まらなくなった・・・しっかりと上方向に押し込んでから閉じるようにしないといけないらしい。しかし、構造的にみて、これがユルユルになるのは時間の問題だろう。

○液晶
 折り畳みと違って常時露出している顔ともいうべき液晶には、2.4インチGF液晶を奢っている。

 液晶は、色温度が若干低く白が黄色がかっているような気がする(J-D06と比較して)が、発色はよい。解像度はQVGA(320X240)と現時点では最高の表示能力を持っている。バックライトは明るい。初期設定の3ではまぶしいので1まで下げている。ドット欠けは見当たらない。少なくとも気になるところにはない。というより、探していない。
 この端末のデザインはこの液晶ありきで決まったのだろう。全てがこれに併せてパッケージングされいるようだ。小さいもの好きとしては、QVGA・2インチをベースにすればもっと使いやすいものができたような気がする。

□ボタン・キー
 ボタン類は透明のプラスチックの奥にマークが入ったタイプで、液晶と統一感を持たせている。ボディにはKYOCERAのロゴ以外ペイントはない。しかし、記号とか大文字・小文字、全角・半角切り替え、フラッシュモード、カメラの解像度切り替えなどのマークが浮き彫りというのはいただけない。フラッシュモードの切り替えボタンがあるなんて気づかなかった。

 一見押しにくそうな十字キーだが、それほどでもない。もちろん、ストレート端末のように本体面から突出させるわけに行かないので、平均的な折り畳み端末と比較してというレベルだ。長いメールを連続的にスクロールさせたいときはページ送りを使うしかないだろう(ページ送りが使いにくい位置なんだ)。J-SH04の十字キーには遠く及ばないが、仕方がないだろう。

 ボタンのタッチ、反応自体は悪くないと思う。クリック感もストロークも適当だと思う。

 「大きくて押しやすい」と書かれていることが多い、キーボード(ボタン)部だが、俺は指の移動量が多すぎて効率が悪く感じる。両手でキーボード部をホールドし、片方で数字ボタン、もう一方で十字キー周辺というように分業する人はいいかもしれないが、片手で保持して入力する場合は疲れる。端末の大きさや重さ、重量バランスも影響しているだろう。その点で、J-SH04のキーボードはすばらしかった。J-D06は論外だが、最初からそんなものは期待していないので無問題。

 写真で比べれば一目瞭然だ(写真はSVGA・12インチのモニタでほぼ原寸)。その差は物理的大きさだけではない。SH04は下の5段のボタンで、入力モードの切り替えや大文字・小文字の変更までできるのに対して、A5502Kは最上段のボタン(十字キーの斜め上)まで使わなければならない。

 特に面倒なのが入力文字種の変更だ、一番左受けの「-」ボタンで切り換えメニューを出した後で、カーソル移動するか数字キーで文字種を決定しなければならない。カタカナなら変換で凌げる可能性はあるが、数字はどうしようもない。かな>数字変換をサポートしてないことも相まって、操作性をスポイルしている。

 さらに、折り畳み型でもそうだが、液晶部との干渉を防ぐために、立体的にすることができないのもハンデになっているだろう。SH04の特徴的な十字キー周りは見なくても押せる。A5502Kの場合は、液晶とボタン部が、SH04と比べてはるかに遠い上に、視線を移動させなければならないので疲れる。さらに、予測変換の候補を目で追わなければならないので、ボタンを押す回数は減っているが、疲れる。

 デザイン上の要請はあるだろうし、それなりのテストは経ているんだろうが、スペースに余裕があるだけに、何とかならんかったのかと思ってしまう。まあ、折り畳み端末でもこんなボタン配置が主流ではある。ストレート端末では、ボタン部が常時露出しているだけに、機能もデザインも工夫が凝らされていた。

 A5502Kで高速に入力するには、片手でボタン部上部付近を持ち、その親指でテンキー周辺をカバーし、一方の手は「5」ボタンが自然に親指に来る位置で数字ボタンに専念する「お内裏様打法」がいいだろう。この方法は、折り畳み型端末でも使える。というより、電車の中でこの持ち方でマシンガンのように文字列を爆入力している女性を見て知ったのだった。その入力スピードは、俺がvisorで文字列を入力するのと大差がないほどだった。

 なお、個体差かもしれないが、俺の端末は文字入力のときにキーボード部の反対側に力が加わると電池カバーがきしむ音がする。

 クローズ時は、種類によるかもしれないが、ゲームは全くできないだろう。また、Ezアプリのキーアサインと互換性がないのか、クローズのままでは操作できない場合が標準添付ソフトにもある。

△サイドボタン
 サイドボタンは使いにくいと思う。特に、液晶部の横に置かれたbackボタンは奥まっていて押しにくい。誤動作を防ぐための配慮かもしれないが、ここまで押しにくくする必要はないだろう。

□電池の「持ち」
 悪い悪いと言われているこの機種だが、やはり悪い。というか、燃費が悪い感じだ。使わずに放置しておけば、3日程度は使えそうだが、デジカメやQRコードの読み込みを連続すると1日で充電が必要になる。

 俺の場合は、2日が平均だ。一つ感じたのは、一つ目が消灯しても結構残量があるということだ。これまでの端末は一つ目が消えたら夜までは持たないことが多かった。今朝、一つ消えていたので、充電器を会社まで持っていったが、「メール受信5通、送信2通、PCから取り込んだメルマガを15分程度読書、電話一回(30秒程度)、辞書メンテナンス少々」という使い方で、夜中に消灯した。通勤距離が長く、圏外区域を横切るので、位置情報の取得などは相当頻繁に発生するはずだが、16時間も持ちこたえた計算だ。

 充電機種の場合は、一番怖いのは出先で切れることだ。半端に持ってもあまり意味はない。だから、丸2日持てば俺は十分。もちろん、泊まりがある場合は絶対に充電器を忘れてはいけない。方向音痴やゲーマー、カメラ小僧などはスペアの電池を買うことをお勧めする。しかし、この巨大な充電台には電池単体の充電機能は無いので、スペアを充電するためには、本体内部の電池を取り換えて充電する必要がある。

 なお、3月3日のファームウェア・アップデートで待ちうけ時間改善策が打たれたらしい。人柱により「心持ち減りが遅くなったと感じた」と報告されているので、体感的できる効果があったようだ。しかし、2日の充電間隔が3日になればいいが、2日半に伸びても、技術的には大変なことだろうが、あまり意味がないかも。

※数字入力時に一番良く使うであろう、日時の入力に関して、モード変更しなくてもよくなる有志によるオプション辞書があるが、こんなものは最初から組み込んでおくべきだろう。A5502Kユーザーは感謝してぜひともインストールしよう。

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