やれやれ

 来客があった。相手は、効果測定の結果として簡単な統計資料を持ってきていた。突っ込みどころ満載の安直資料だった。やるかやらないかを決めるための資料として、やった人間を母集団として効果を測定しても意味がない。しかも、その中での効果があった集団とそうでなかった集団を比較するって・・・効果がある層もない層もいたということでしかない。必要なのは、やった集団とやらなかった集団の比較だろう。

 まあ、俺はどうでもいいのでスルー。

 しかし、上司は違った。そんないい加減な資料を見逃したりしない責任感の塊なのだ。イエスマンとして部長に仕え、一切の妥協のない男なのだ彼は。すごい。そして、びしっと、

 「有意」ってどういう意味ですか?

(ノ∀`)アチャー

 相手も戸惑っていた。だって、統計資料を読むときに「有意かどうか」は重要だ。実際に「有意の意味を説明せよ」と言われて、正確に説明できる人は少ないかもしれないが、あいまいにでも知っているのが普通だろう(俺も自分で計算しろと言われると困る)。というより、統計資料を読んで意思決定しなければならない立場なら、知っているべきだ。

 ただ、相手も、「有意かどうかを判定するソフトの使い方は知っているが、どうやって導き出しているかまでは知らない」といった感じなので、どっこいどっこいだがな・・・

 そういえば、この人物。先日、俺に向かって「こんどグループ(課)でのみにいきませんか?」と言ってきた。「はあ?皆さんで行って来てください」とだけ言っておいた・・・公式の忘年会にも、専務・部長の主催する飲み会にも参加しない俺があんたと行くわけないだろ。

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