◎ 表示途中でもボタン入力を受け付けるのはいい。J-D06では、表示に時間がかかってしょうがないので、写真をサムネイル表示にする気にならなかったが、A5502Kでは表示速度が速いことより、途中で操作を受け付けてくれるので、サムネイルを使うようになった。
◎ データ(メールや写真)の複数選択可能なのは便利。今時は当然なのかもしれないが、これまで使っていた機種には無かったので、たまったスパムを選択削除するときに本当に助かる。
○ ペタメモ
ペタメモとは、メールアドレスなどのデータを付箋のように待ち受け画面に表示する機能。待ち受け画面で△を押すことでアクセスできる。メニュー階層を下がっていかなくても良くなる。参照頻度の高いデータは固定的なことが多いので、ここに置けるのは便利だ。レビュー記事や使用例では待ち受けの画面に並べていることが大半だが、待ち受けに表示しないところに移動できるので、待ち受け映像を隠したくない人でも大丈夫だ。
ただ、ペタメモで扱えるのはデータで、メールフォルダへのポインタとして使うことはできない。ペタメモではデータ、マイメニューで各種機能と分けているのかもしれない。オープン状態ならこれは分かりやすい。△でデータ、▽でフォルダや機能(カレンダーや電卓)を呼び出すことができる。
● バイブ機能
強さ自体はそこそこのものがあると思うがイマイチ伝わりにくい。慣性モーメントが大きいため振動の振幅が小さいのではないだろうか。これまでで一番良く分かったSH04は、平面においておくと振動で動くほどだった。
バイブの鳴動時間設定ができないのは残念仕様。J-D06もできなくて不便だったのだが、SH04ではできた。SH04では、着信音と着信バイブの設定は独立していて、それぞれ時間とパターンと設定ができた。だから、マナーモードでも電話着信・メール・ステーションが分かった。
A5502Kはパターンがあるので分かるはずだが、スーツのポケットに入れているようなときはバイブは伝わりにくく、分かりにくい。
□デジカメデータのブラウズ:
● デジカメのデータを開いた(表示した)状態でメニュー操作ができない。このため、リスト表示(タイトル等のテキスト表示)にしていると、画面を開いて確認後閉じた上で操作しなければいけない。リスト>確認>メニュー操作というのが普通の流れだ。メールもそうなっている。にもかかわらず、写真はそうならない(写真に限らないかもしれないが)。
ファイルを表示した場合は、常にメニューが表示され、そのファイルに対して行える操作にアクセスできるのがファイル操作の基本だろう。また、うろ覚えだが、写真をブラウズしているときに「次」ボタンが表示されるときと、戻るしかできないブラウズ環境があるのもおかしい。
△ デジカメで撮ったデータがサイズによって保存されるディレクトリが異なる。同じjpegなのに、扱いを変えなければならない理由が分からない。また、QVGAデータであっても、SDカードに保存したものはそのままではメールに添付できない。PCからPCフォルダ(PC上ではminiSD>PRIVATE>AU>
IN/OUT)に保存したデータはjpegで表示できない。いちいち(しかも、PCフォルダからの移動は一件ずつしかできない)別のフォルダにコピーした後でなければ確認すらできない。
●メニューについて:
前にも指摘があったように、専用のボタンがある機能をメニューの上位に置く必要はない。また、EZナビウォークのようなオプションアプリはEZアプリの下にあるべきだ。
さらに、EZナビウォークには別の問題点もある。データの互換性だ。EZアプリ共通の問題点なのだろうが、データ(テキスト)をクリップボードとやり取りできない。このようなデータ互換もUIも全然違うものを標準機能のようにメニュー最上位に置くのはおかしい。
下の写真を見れば分かると思うが、 これだけ大きな表示が可能な液晶になんでたったの9項目しか載せないのか問い詰めたい。20インチモニタをVGAモードで使うようなものだ。リストメニューで下位階層のサブメニューが表示されれば、機能の見通しがすごく良くなると思う。サブメニューの表示on/offとサブメニュー表示までのタイムラグを設定できるようにすれば完璧だろう。この程度のことは十分にできるスペースが有るし、動作速度的にも問題はないだろう。
オープン時
上下左右は十字キーを一回押すだけで到達できるが、角の4つの機能は、十字キーを2回しかも違う方向に押さなければならない(左下の機能に到達するために2回右ボタンを押すこともできるが、直感的操作とは言いがたいだろう)。到達しやすい、中心と上下左右には、専用ボタンのない機能にすべき。
クローズ時
クローズ時は、アドレス帳・メールボタンが露出していないのだから、これが最上位なのは正解。しかし、EZナビウォーク、EZアプリ、カメラといったクローズ時にも使える専用ボタンのある機能が選びやすい位置にある(EZアプリは上ボタン一回)。
●クローズ時のマイメニューの扱い
マイメニューがオープン時にしか使えない。オープン時には、メニュー最上位にあるし、十字キーに割り当てることもできる。専用ボタンが少ないクローズ時こそマイメニューが活きると思われる。機能が振られていない「△長押」でマイメニューが表示されればすごく使いやすくなると思う。
J-D06にはマイメニューに相当する機能があり、しかも、メニューに登録した9つの項目については、数字ボタン長押しでアクセスすることができた。これは本当に便利で効果的だった。実際、メニューから機能を実行することなどほとんどなかった。
●Ezアプリのボタン
クローズしたままでEZアプリを使おうとすると、メニュー選択ができないときがある。Ezアプリで使うのはQRコード読み取りだけだが、クローズ状態で起動できるのに、クローズのままでは押せないボタンがあるので、開かざるを得なくなる。「通常の起動>読み込み>登録・ウェブアクセス」は可能だが中途半端だ。
Ezアプリについては、機種依存のUIやAPIを組み込まない方針かもしれないが、OSがイベントを読み替えてアプリに渡せば済むことなので、どうしてできないのか不思議だ。
なお、メール作成はクローズ状態では使えないが、開かないとデータ入力できないのだからできないのは仕方がない。QRコードで本文も読み込めるのでそのまま送信できれば最高だが、そのためにはメール作成・送信のUIから見直す必要があるだろうから。ただ、アクションに対応していないのが残念。QRコードを読み込んだ時点で返信のようなアイコンが右下に表示され、オープンしたら自動的にメール作成画面になるのが理想だろう。
番外:確認ダイアログを見落とすな。
sdグラフィック内で、sdグラフィックに保存したデータを全部消しそうと「全部削除」を選んだら、サウンドデータやムービーまで消された。「全部」というのはsdグラフィック全部ではなく、miniSDカードのデータフォルダに保存したデータ全部という意味だったようだ。違うディレクトリツリーのデータまで消すとは思ってもみなかった。後で確認したら、ちゃんと確認メッセージが出ていたので、こちらの不注意ではあるが、納得できない仕様だ。
なぜなら、削除のメニューには[1件削除、選択削除、フォルダ内全前件、全部削除]の3つの階層しかない(1件と選択はファイルレベルだ)。ディレクトリツリーが下記のような構成で、カレントディレクトリは2月26日だ(ここまで来ないと、ファイルを確認することは不可能)。そして、そこで表示されるメニューの「全件」が2つの上の階層以下の「全件」とは普通思わないだろう。
/DCIM
/100LLC24
/********.jpg
/PRIVATE
/AU
/DF:データフォルダ
/D_GR
/2月26日/
/*******1.JPG
/*******2.JPG
/D_SD:(サウンドファイル)
/********.MGR
/D_EM:(ムービー)
/********.AMC
/D_US:(ユーザーフォルダか?)
/US_S_000・・・10のフォルダがある
/ML:(メールデータ)
/M_RE
/RE_S_000・・・10のフォルダがある
/AU_INOUT(PCで作ったデータはここに入れる。A5502KではPCフォルダとして表示される)
ここに入れてあるデータはjpgでもamcでもこのままでは再生できない。