9年目

 地震から9年目(阪神で地震といえば95年1月17日の地震のこと)。多くの催しがニュースで流れ、多くの個人サイトでも様々な書き込みがある。

 俺の場合は、西宮でも被害の少なかった場所だったので、食器が壊れたり家が少し傾いたりしただけで、それほど大きな影響はなかった。妻(当時)の実家が町内で数十名の死亡者を出したところで、室内がメチャメチャになったらしかったが、ケガもなく恵まれていたほうだろう。

 当日のことはよく覚えているが、被害の大きかった地域の方のような厳しいものではない。むしろ、自分が被害の当事者でないことに対する罪悪感や何も出来なかった無力感を思い知らされる。シュラフやセーター、防寒着を送ったが、必要な人の元に届いたかどうか分からない。俺に出来ることは、復旧の邪魔にならないように神戸に行かないことくらいだった。そして、その年の12月頃になって、神戸に客が来ないことが地元経済にとって深刻な問題となっているということで、家族でハーバーランドに行った(俺の家族で行っても使う金はたかがしれているが・・・)。その時、たまたまルミナリエの開始日でスゴイ渋滞に巻き込まれた・・・

 その日を境に生活も、人生設計も完全に変わらなければならなかった多数の人と比べ物にならないほどのわずかな影響でしかない。

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