携帯電話の番号変えたくない?

Mobile:携帯電話のナンバーポータビリティ、実現を阻む問題は

キャリアを移行しても電話番号を引き継げる「ナンバーポータビリティ」。携帯電話での実現には期待が高く、総務省が調査の実施を表明しているが、日本の携帯電話事情を考えると難しい面も多い

 番号の移行をNTTは恐れているらしい。これは面白い。バリアが取り除かれるのを恐れるのはバリアに守られていると思っているからだ。つまり、NTTはナンバーポータビリティによって契約を失うと自分でも思っているということだ。NTTはサービスでは他のキャリアに対して負けているということを公言しているわけだ。

 ということは、ナンバーポータビリティが導入されたら、NTTもこれまでの利益を削ってユーザーに還元しなくてはいけなくなるということだろう。当然、他のキャリアも追随せざるを得ないはずだ。早く施行して欲しい。

 しかし、俺自身は、ナンバーポータビリティはキャリア移行のきっかけにはならない。番号が変わっても困らないからだ。メールアドレスも同様(というより、メールアドレスは、変えたときに面倒なので、携帯のメールアドレスを教えることはほとんどない。これは携帯に限らずISPのアドレスにも言える。ISPもいつ代えるか分からないので、固定メールアドレスとして使いにくいからだ)。俺はあてにならないとしても、料金を払ってまで、番号を引き継ぎたい個人はほとんどいないのではないかと思う。

 俺がキャリアを変更する際の障壁は長期割引制度だ。これ以外にないといってもいいほどだ。キャリアが長期契約者に基本料金・機種変更料金の割引率を上げれば、個人の移行は防げると思う。NTTがやりたくないのはこれだろう。docomoは長期割引後の価格で、auやj-phoneの新規と大差がない(はず)。これでは長期契約者の流出を防げない。でも、これは粗利益を直撃するはずだ。だから、数百万・数千万の工作費用を使ってでも法律が成立しないように工作しているんだろう。きっと動いてますよ、官僚、族議員、天下り三位一体になって・・・・

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