3G携帯電話

【mobidec 2003】IDC、国内3G市場の今後を分析

 海外と日本の3G状況を語った。海外では現在、約8割のシェアを持つGSM方式のケータイが主流だが、3Gに移行する必然性が少なく、また3Gのライセンス取得で多くのキャリアが体力を消耗している、と三島氏は指摘する。それに対して日本の場合、互換性や発展性に乏しいPDC方式のケータイが主流で、またリッチコンテンツへのニーズも強いため、キャリア主導で3Gへ移行する動きが強いという。

 とうとう、ぶちまけたって感じか。数年前の3G必要論をあおってばかりいたちょうちん持ちも現実を認めざるを得なくなったということか。「3Gで提供する」と紹介されたことでユーザーに利益になりそうなことはほとんどないし、海外では当分移行は進まないということだろう。

 大体、日本国内のPDCを「互換性や発展性に乏し」くしたのはキャリアの営業戦略だ。それを、既存の真理のように扱われては困る。2GでもできたUSM(?)カードの採用やらずに、3Gでゲームとかテレビ電話とかどうでもいいものしか実現させようとしていない。「リッチコンテンツへのニーズも強い」って、ホントか?そんなものより、USM(正確な名前忘れた)カードの導入のほうが俺にはありがたい。

 結局これもテレビのデジタル放送と同じだ。ハイビジョンも衛星放送もユーザーの意向を無視してメーカー・キャリアの都合だけで移行を進めようとする。そして、その権益に群がる官僚ども。腹立たしいのは、既存サービスの質を低下させて使いづらくしてまで移行を促そうとするNHKのやり方だ。

 まあ、バグのあるソフトを直さずに、「安定している次のバージョンをインストールしてください」という詐欺のようなアップグレード案内に激怒したことのあるパソコンユーザーにはおなじみだ。特にひどいのはOSだ。新しいバージョンのOSは古い非力なマシンでは快適ではない。バージョンアップを繰り返すたびに遅くなっていくSE/30には泣かされた・・・iMac333はOSXにはしない。win3.1のPC98も快適だったのに、仕事で使うソフトのバージョンアップに伴ってwin95にしたときは悲惨な目にあった。

 3G移行によるメリットがユーザーにも還元されるようであればいいが、テレビ電話とかゲームとかでは意味がない。定額通信、UMSカード(だったかね)とか、2Gですら可能でありながらやらなかったことを実行する。併せて、高速・低価格(定額)データ通信が現実に提供されるようにならないと、3G端末に移行しても今と同じような使い方しかできないだろう。

 ところで、この人物がちょうちんもちかどうかは分からないが、2~3年前に3G携帯について懐疑的な意見を書いたアナリストを見たことはない。

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