包装プラの捨て方

 単身赴任先で住んでいる市ではゴミの分別は細かい。燃やすゴミ(生ゴミや紙など)、包装プラ(プラスチック包装容器や卵パック、トレー、レジ袋、ラップなど)、ペットボトル(ペットリサイクルマーク付きの飲料容器)、ビン(透明と色付き別)、缶(飲料、缶詰など)、燃やさないもの(プラスチック製品、陶器、金属など)に分けなければならない。そして、燃やすゴミ、プラスチック包装材、燃やさないものは専用の袋に入れて回収に出さなければならない。自分が使っているのは20リットルの袋だ。一人暮らしではなかなかいっぱいにならないのに大きい袋にしてしまうと大きな状態と長期間付き合わなければならないからだ。

 自分は自炊で朝夕は社宅で食べる。自転車のツーリングとかで昼食を外で取るとき(それもコンビニのパンとかだが)くらいだ。が、自炊といってもご飯を炊いて自分で料理をするというのではなく、スーパーの調理済み食品やレトルト食品、保存食などを食べるだけなので、料理の生ゴミはほとんど発生しない。このような生活なので出るゴミの大半はプラスチック包装材だ。しかも、適当に捨てると非常にかさばる。20リットルの袋いっぱいになっていても軽くて押せばぺちゃんこになる。大半が空気なのだ。

 そこで、ゴミのかさを減らすことに挑戦した。特に何もせずに溜め込んで溢れたものを袋に入れるのが今回のミッションだ。

プラスチック容器01 ここまで溜ると新たな袋を使いたくなる。

 「ほんまに一枚に入りきるんかなぁ」と思いながら作業に取り掛かる。

 ちなみに、プラ容器がフライパンにかぶさっていて危険または不潔と思われるかもしれないがご安心いただきたい。フライパンは半年くらい使っていない。使うときにはプラ容器をどけてフライパンを洗って使う。この手間が面倒なので余計にフライパンを使わないというポジティブサイクルが回っているのだ。

プラスチック容器02 台所では作業性が悪いのでリビングスペースに移動。ますます不安度は増す。

プラスチック容器03 まず、種類別に簡単に分ける。

 この時、丸めて捨てたポテチの袋などは平らにして空気を抜いて重ねた。紙や包装用紙を丸めて捨てるのはよくやる行為だが、捨て方としては最悪。平らに均して重ねればそれだけでかなり容積が減らせる。この写真では自然においているので、丸めた時についた癖で厚みがあるように見えるがギュッと押さえれば2cmくらいの厚さになる。

 同時に、フルーツヨーグルトの容器のラベルを剥がす。自分のいる自治体では紙とプラ容器は別に出さなければならないので、ラベルは燃やすゴミとして出す。ちなみに、ヨーグルトの容器は食べ終わったときに洗って乾かしているので作業で手が汚れることはない。他の食品容器もすべて使用後に水で洗いで乾かしてある。最低限ここまでは普段からやっておく必要がある。

プラスチック容器04 同じ形の容器で重ねられるものをすべて重ねる。マトリョーシカ人形のように重ねられるものはできるだけ重ねる。

 卵や惣菜のプラスチック容器はそのままだとかさばるので、蓋を切って重ねた。(ガスコンロがある場合には少し熱を加えて踏んでぺちゃんこにするというテクニックもあるが、ガスコンロがないので使えない。)

 食品トレーも大きなものから順に重ねる。ただし、トレーは細長いものや深いものなど形が変化に富んでいるので、このように収まることは珍しい。どうしても重ねるのが難しい場合には角を切って平らにしてから重ねるといい。これはプラスチックの惣菜容器でも使えるテクニックだ。
プラスチック容器05 最後は

 自分の場合、ほぼ毎日フルーツヨーグルトを食べている。これがかさばる。重ねられないからだ。

 それ自体は小さくてもデッドスペースを大きく取るのでこれを小さくまとめられるかどうかが重要だ。

 ハサミで半分に切った上で重ねるのがコツ。容積が数分の一になったのが分かるだろう。この時点で勝利が見えてきた。

プラスチック容器08

プラスチック容器07 全部入れたのがこれ。全部入れても隙間がありあと1週間くらいは余裕だ。

プラスチック容器06 最初は回収場所に持っていくつもりだったが、いつものスペースに戻したww

 最後に、これをやってもゴミは1gも減っていない。なので、「そんなことしても意味ない。自己満足と袋代の節約でしかない」という指摘があるかもしれない。

 しかし、重要なのは無駄な空間を減らしているということだ。ごみ袋代を節約することもできるが、それと同時にゴミ収集車の回収効率改善につながる。今時のゴミ収集車は圧縮機能があるが、密閉された空気があると、押さえても空気の弾力でもとに戻ってしまう。本来の運べる質量より少ない量しか詰めない可能性が出てくるのだ(最悪なのはペットボトルのキャップを締めて捨てるという行為)。ゴミ回収車の回収効率を上げるのは社会的コストを下げることだ。ゴミ回収にかかる費用を減らし、ゴミ回収車の走行距離を減らし、排気ガス排出量を減らすことができる(ゴミ回収請負業者の業務が減るが)。

 多少の時間と労力を使うことで、ゴミ回収のエコシステムの効率を上げるのに貢献してはいかがだろうか(よう意味の分からん締めだなww)

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