マナーは悪いが当たり前

 頭の悪い「調査」コレクターとしては見逃せない記事があった。

 同じように県政モニターとやらいう母集団に「喫煙マナー」とか「電車内のマナー」とか「運転者のマナー」について調査してみたらどうだろう。ほとんどが「悪い」と出るだろう。こんなことやる前から分かってる。分かってなかったとしたらおめでたいとしか言いようがない。

 また、「県政モニター」という母集団が県民を代表するような構成から成っているのか怪しい。年齢・性別・社会的属性などは県民の意識を代弁するものなのか?おそらくそうではないだろう。県政モニターとかに応募するようなのは暇な「いいたがり」だろう。

 少なくとも仕事に忙しいサラリーマンや遊ぶのに忙しい若年者は含まれていないはずだ。そもそも、県政モニターなんて市や県の広報誌の片隅で募集されているだけだろう。そんなことに社会人の大半は気づかない。自分のような暇人は広報誌に目を通すが、そんな公募がされていても、平日の昼間に県庁とか市庁舎に集まってとか、文書で何かを提出してまでモニターになろうとは思わない。

 そして、調査者の意図通りの答えを退出する「県民を代表する意見」が形成される。それを、アホなマスコミが記事にすることで香川県の自転車の運転マナーが悪いという印象が広められる。今回はたまたま香川県だっただけだ。

香川県民の自転車運転マナー「悪い」「非常に悪い」61.6% – cyclist
 香川県民の自転車運転マナーについて61.6%の人が「悪い」「非常に悪い」と感じていることが、県政モニター調査の集計結果で10月4日、分かった。自転車の安全利用に関して、有識者や関係団体の代表者らから意見を聞くため香川県が設置した「自転車条例に係る協議研究会」(会長・桑城秀樹弁護士)の第2回会議で報告された。

 「香川県の自転車利用に関する意識調査」の県政モニター調査は8月16~31日に実施。県政モニター215人のうち198人から回答があった。

 自転車の運転マナーについて「悪い」としたのが48.5%で最も多く、「普通」35.4%、「非常に悪い」13.1%と続き、「良い」と「非常に良い」は合わせて3.0%だった。

 自転車ルールやマナーに関して「やめてほしいと感じるもの」として挙げられたのは、スマートフォンを操作しながら運転▽歩道を猛スピードで走る▽夜間の無灯火運転▽朝夕ラッシュ時などの並進▽携帯電話をしながらの運転―などの順だった。

 道交法で定められた自転車ルールについて「あなたは知っており、守っていますか」との問いでは、「知っているが、あまり守らない」の回答が、原則車道の左側通行で20.7%、標識がある所での一時停止と安全確認で13.6%あった。その理由は「ルールを守らなくても交通事故を起こす可能性は低いから」が最も多かった。

 一方、自転車保険の加入については「自転車利用者全てに必要」が59.1%、「自転車が主たる交通手段である者(未成年者等)のみ必要」が28.3%で、必要ととらえている人が合わせて87.4%。へルメットに関しては小学生、幼児、中学生、高齢者に対しては「着用するべき・着用した方が良い」と考える人の割合が81.3~52.5%だった半面、「大人」(高齢者以外)には6.1%と低かった。(産経新聞・四国版より)