セキュリティ

 難しいよなあ。住基ネットのセキュリティ。ネットワーク自体は銀行レベルのものを用意すれば、万全と呼べるかどうかは分からないが、少なくとも現在の銀行レベルのモノにはできる。

 問題は人間だ。パソコンすら使いこなせていない役所の担当者にセキュリティ管理を求めても絶対に無理だ。そんなの、市役所の窓口で待時間に職員のパソコンを見れば一発で分かる。大半の企業だってそうだ。

 俺の会社でも昼休みにみんな端末にログインしたまま外出する。その気になればメールなんて読みほうだいだし、人の端末から嫌がらせメールを発信することも簡単だ。私企業ならこれでいいが、他人の情報を扱うときにはこれでは困る。しかし、人間の振舞いをコントロールすることは難しい。

 ネットワーク犯罪でも、一番効率のいいのが、ネットワークを通じたクラッキングではなくsocial working(だったっけ?)だ。アカウントの悪用だって、ネットワークモニターを使ってやるようなのはほとんどなくて、相手のIDやその他の情報を使ってパスワードを予想するというものだ。技術的には低くても根絶しにくいのがこのタイプだ。

 そういう意味で、住基ネットは信頼できるシステムとは言い難い。致命的なのは漏出したときに、犯人を捕まえて罰したところで、漏出した情報を元に戻すことが出来ないことだ。

 番号を受け取ってしまった俺にできる抵抗は、磁気カードを買わないことらしい。良し!絶対に買わないぞ。クレジットカードも銀行カードもどんどんリストラしてきた俺だ。ビシッと断ってやる。いつ相手が来てもいいようにテンションを保っておかなきゃ。みんなも頑張れ。

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