被害者・加害者?

 京都のラジオで下鴨警察署管内での自転車盗難が多発していること。被害者における学生の割合いが他の地域より多いらしい。対策として、学生相手に2ロックを勧める運動をしていることを紹介していた。

 が、学生が被害者の割合として多いのが単に人口比率に比例しているなら学生だけに啓蒙活動しても意味は無い。駅や商店の駐輪場においてある自転車の中から学生のだけが狙われれえいるわけではないだろう。ただし、大学の駐輪場で盗まれる数が多いとなると、学生がターゲットといえるから、学生相手に注意喚起というのは効果が期待できる。ニュースではどちらかなのかは全くわからなかったが。

 そんなことより、学生が犯人という可能性も考慮する必要があるだろう。学生が学生の自転車を盗む舞台として大学の自転車置き場は格好の場だ。白髪のおっさんがウロウロしていたら目立つだろうが学生がウロウロしていても目立たない。商店やビジネス街で夜中に人がいることは珍しい。住宅地で夜中や平日の昼間に見知らない人がいることも不自然だ。しかし、大学周辺なら24時間ウロウロしていても珍しくない。自転車の鍵をガチャガチャやっていても怪しまれない。

 被害者に訴えるより加害者にリスクを教えるほうが効果的かもしれない。

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