XP並のしぶとさ・・・「さらば…「ザウルス」シャープ、顧客サポ終了」

 話題になること自体ザウルスが強く印象に残っているということだろう。SONY の Rolly なんてすぐに販売が打ち切られたのに何の話題にもならない。去年出した丸いスピーカーも発表以降売れているとも売れていないとも聞かないが、おそらく打ち切られて捨てられたのだろう。少なくともザウルスは一つの時代の象徴ではあったのだろう。

 この記者が若くて知らないのか、単にデジタルガジェットに興味がなくて無知なのかは分からない。が、i-mode の影響を過大評価するマスコミ(docomoの取り巻き)の記事を遡って勘違いしたのだろう。

 ガラケーを使っているときだって power zaurus や prism は並行的に使っていた(自分は j-phoneだったので i-mode ではないが)。ガラケーはPDAの代わりにはならなかった。だから i-mode が zaurus を過去に追いやったというのは間違い。ケータイとPDAは補完する関係だった。
だから、ザウルスはiモードにやられたんじゃない。palm に負けたのだ。power zaurus MI610 から visor prism に移行した自分が言うのだから間違いない。PDA市場の中ですでに終わっていた。

 ガラケーとPDAの関係を崩したのが、通信・通話機能を持ったスマートフォンの出現だ。正確には Handspring Treo だ。そして、日本では関係は無かったが、ポケベル的メッセンジャー端末から派生した Blackberryが続いた。どちらも日本には入っておらず、キャリアの無理解のせいで日本のスマートフォン文化はアメリカから3年近く遅れた。この時の事を知っているデジタルヲタは日本のキャリアの不甲斐無さにつくづく愛想を尽かしている。自分もだが、この層が MVNO 回線の支持者だろう。

 そして、日本にスマートフォン文化を持ち込んだのが Softbank の iPhone だ。ここからはこの記者でも知っているだろう。

>さらば…「ザウルス」シャープ、顧客サポ終了へ 部品も枯渇状態
産経新聞 3月4日(金)8時45分配信

シャープは3日、日本の携帯情報端末の草分け的な存在だった「ザウルス」の顧客向けサポートを今月末で終えることを明らかにした。ザウルスは平成5年に発売され、8年前に生産を終了。電話による使用説明などの音声ガイドは継続していたが、これも止める。

ザウルスの部品はほとんど残っておらず、交換修理も近い将来できなくなる可能性があるという。

ザウルスは、株取引もできる通信機能を備えた画期的な電子手帳として人気を呼んだ。ゲームや音楽も楽しめ、今のスマートフォンのような使われ方もしていた。

ITバブルに沸いた12年ごろまでに累計200万台が売れたが、iモードを備えた携帯電話などの普及によって次第に販売が低迷。ザウルスは18年のモデルを最後に20年に生産が終わった。

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