アイデンティティとは・・・

 「三十代あずましくない乙女たち」のありあどねさんが興味深いツイートをしていた。自分の都合で呼び方をかえようとする御堂筋君のようなマイペースっぷりは流石だが、同時にヤスノさんの切り返しも素晴らしい。アイデンティティについて考えるヒントになった。

 自分が何者かは、「どう呼ばれているか」によっても形作られているのだ。心理学の先生方には当然だろうし名前も付いているのかもしれないが、自分はなるほどと思った。

 白紙の人間が記憶を持ちアイデンティティを形成する時に、周囲にどう呼ばれていたかは重要だろう。名前は記号でしかないが、社会性を獲得し社会的な役割・名称(一般に肩書)を持ったときに、その肩書で呼ばれるような職業だとその肩書を自分のアイデンティティの一部にするだろう。それが役職(課長とか部長とか)だったり、職業(お医者さんとか先生とか)だろう。そして、その肩書を自分のアイデンティティの一部にした人間はそのように振る舞う。というか、自分がその役割としてイメージしているもののように振る舞う。なので、例えば役職に着いた途端に偉そうにするような人間は、役職で人を見上げたり見下したりするチッサイ人間だろう。また、そのような人間がこれを外されると別人のようになる(良く言われるのがバリバリの辣腕部長が退職した途端気力を失って老けこんでしまうといった例)のだろう。

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