京都二日目

 息子が休みなので息子と回った。

東本願寺境内から京都タワーを望む。 この新旧混在感が京都の魅力
東本願寺境内から京都タワーを望む。
この新旧混在感が京都の魅力
 近場の壬生寺から始まり、西本願寺、東本願寺と大物の寺を散策。

伝道院
伝道院
 西本願寺から東本願寺に向かう途上で伝道院を観た。伝道院の圧倒的な違和感はいつ見ても面白い。特に、外に並んだ列柱の飾りの独創性は今でも色褪せていない。

 通常の寺院のように境内のない一般の生活道路に面した建造物が「そこにある」のが魅力的だ。そう考えるとキリスト教系の教会はみなこのスタイルだ。回りに塀を建てて異界を演出するすたいるは仏教のものなのか、日本独特の建築様式なのか、歴史的な背景があるのかは分からない。これについてはいつか書きたい。

万華鏡ミュージアムの外観
万華鏡ミュージアムの外観
 昼食場所を探し歩く途上で万華鏡ミュージアムに出くわし入ってみた。万華鏡というモチーフは森見登美彦にも使われていて、京都に対するイメージに馴染みの良いフェティッシュだ。趣向を凝らした万華鏡の実物を手にとって鑑賞できるのは貴重だ。見せ方に工夫をこらしたものやオーソドックスなものがあった。一つ残念だったのが、説明と見張り役のおばちゃん二人。この二人がずっと自分たちの井戸端会議的な雑談をしていて狭い展示部屋で非常に耳障りだったこと。これがなければもっと楽しめたと思う。狭いところなので一人で十分。

 その後、息子が「この近くにおとうさんの好きそうな自転車屋があるよ」というので行ってみた。シルベストだった。とりあえず中に入ってみたら、当然ながら見ていて飽きない品揃えだった。きりがないのでRX3のブレーキシューを買おうとレジに向かった。そして、ダメ元で「フルクラムの玉押しありますか?」と聞いてみた。店員1に「メーカーの取り寄せになりますが、あるかどうか聞いてみないとわからないので時間がかかるかもしれませんが」と言われた。わざわざ取りに来られないので「じゃ、いいです」と言っていると、後ろから40くらいのロン毛くくりのおっさんが出てきた、「ちょっとしらべさしてもらえますか?」と言ってきた。店員2は奥で自転車のメンテをしていた人だ。どうやら、メカ的な所は店員2のほうが仕切っている感じだった。「玉押し」と聞いて反応したらしい(店員1は玉押しの意味がすぐに分からなかったようだ)。店員2が奥に行って2〜3分後に小さな袋を持ってきた。「4個セットなんで高いんですけど」と申し訳無さそうに言ってくれたが、現物渡しで買えるだけでもありがたいので買ってきた(5,000円くらい)。「カンパの袋に入ってるけど、フルクラム・レーシング3のハブはカンパと互換なんで使えます」ということだった。これは知らなかった。実店舗ならではの情報だった。通販だとカンパの玉押しを買うのは怖くてできないが、次回から(4つを使い切ることは無いと思うけど)はカンパで探せる。フルクラムよりカンパのほうが入手性は高いから、カンパのものが使えるのはメリットだ。

 次は、京都っぽいおみやげを娘にしようと目をつけていたRAAKに行った。森見登美彦の観光案内とかで紹介されていた店だ。小さな店にぎっしりと手ぬぐいやハンカチなどが並べられていた。目移りしてなかなか選べなかったが、息子が「これええんちゃう」と持ってきてくれたのでそれにした。こういう画像を選ぶようなのはセンスを試されているようで困る。誰かが選んでくれたら気が楽(^^;

三条パクチー
三条パクチー
 2時位に遅い昼食をタイカレー屋(三条パクチー)でとった。自分はカレー、息子はラーメン。カレーの辛さは選べないがジワジワ来る辛さは3ココイチくらいだった。水差しを持ってくるというシステムが理解できる辛さだった。


糺の森
糺の森
 その後、下鴨神社を散策。森見登美彦の有頂天家族の住処だ。すごい人出で普通に歩けないくらいだった。息子はタヌキが困ってるんじゃないかと言っていたが、タヌキは人の姿で人混みに紛れてるから大丈夫だ。というより、回りに歩いている人の1/3がタヌキだと考えると楽しい。弁天はいなかったが、和服で散策する人がチラホラいて良かった。

 和服で歩くというおしゃれを京都の人がやっているのか、観光客がレンタル店で借りているのかは分からないが、若い男女や娘さんのグループだけでなく中年女性やおっさんもいて風情があった。娘さんやカップルは借り物(実際に借りているかどうかは別として)臭がするが、おっさんは自分の物を自分で着て家から歩いてきたという着慣れた雰囲気があった(自転車ですれ違った一瞬の判断だが)。

 その後、東大路通を下り京都市立美術館に入った。展示物を創った方々には申し訳ないが、自分にとっては京都市立美術館の建物そのものが一番興味深かった。自分には展示物を楽しめるだけのバックグランドが無いから。

 南禅寺、インクラインを回った辺りでかなり足に来た。ストップ&ゴーの連続とビンディングシューズでの散策でかなり膝に負担が来てたので明るいうちに引き返した。息子は息子で、仕事で腰をいわした後遺症で普通の姿勢で自転車に乗れずキツかったらしい。息子はあさひの PRECISION ナントカという糞重い7段変速というハンデもあった。

 息子の部屋で一休みし、夕食は四条のタイカレーラーメン シャム。昼も夜もタイ風料理。昨晩はインド風。京都の風情ゼロWW

京都二日目ルート
京都二日目ルート

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=4808a627b16bb9c73c9063922657f099

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