健康診断SNS

 毎年春と秋に健康診断がある。春のものは事務局兼務ということもあって負担が大きい。いつもこれを機に体調を崩している。このことは、ほぼ毎年書いている。

 今年の健康診断の結果には面白い案内が載っていた。フェニックスケアというポータルサイトができて、ここで行った健康診断の結果を見ることができるらしい。

 今日、はじめてログインした。mixiを思わせるような色使いの総合・健康管理ポータルだった。コメント、トラックバック送受信、wysiwygエディタ、グラフィックアップロードを備えた基本的なblogも書けるようになっていて。運動記録や食品の記録、体重・体脂肪率の推移を記録できるのが特徴でSNS的な要素も取り入れている。

 上手く育てば面白いSNSになりそうだが、対象機関で健康診断を受けた人に限るという参加資格が厳しすぎる。現在の規模は1900名程度でblogのエントリは一日あたり数件しかない。この人数では、SNS的な広がりは難しいだろう。健康診断を受けたということは主催者にはかなり詳細な個人情報が筒抜けなので気楽に日記を書いたりはできないだろう。ユーザは特定の団体で健診を受けたものだけという制限があるので、SNSの中核である「紹介」ができない。健康保険証の番号とか会社といった、他のホスティングサービスでは絶対に明かさないような情報まで開示しているところでアホな行動はできないだろうから、安心といえば安心だが、清潔だが魚のすめない酸性湖のような清潔さでもあるだろう。

 blogホスティングとしては、後発の無料ホスティングと大差はない。ユーザが少ないのでレスポンスは良好だが、いつまでもこのままかどうかは分からない。デザインはテンプレートから選ぶことしかできない。コメントやトラックバックについてももうちょっと説明が欲しい。はじめて使うblog・SNSがこのサイトだとしたら、コメントもトラックバックもできないだろう。

 また、データのエクスポート機能がないのも大きな障害だ。ホームページのホスティングはまだいい。PC上の原本データをftpでアップロードするだけだから元データはPC上に残っている(はず)。ところが、web上のcgiでサーバに直接データを書き込む場合はサービス終了=自分のデータ消去だ。一つ一つをコピペなんてやってられないだろう。

 SNSとして考えた場合も中途半端。基本的なことはできるが、マイミクやコミュニティといった横つながり系の仕組みがないのが痛い。同じ趣味・嗜好を持っているかどうかの判断ができないのでは、共通の話題など振ることもできない。

 後、盛り上げ役が手本となるような書き込みをガンガンしないと仕組みがよくても盛り上がることはない。mixiや初期の関心空間が盛り上がったのは、ネット上の活動に長けたあたらし物好きがどんどん輪を広げたからだろう。その点で、このサイトの関係者の書き込みはイマイチだ。プロフィールも差しさわりの無い範囲くらいは公開しろよと思う。トップに顔写真まで晒している人の日記が月一とかじゃ盛り上がるわけが無い。

 健康増進サイトらしく、blogのエントリと平行して、体重・体脂肪率、食事、運動の記録が管理できる。面白いが、運動の記録欄のフィールドはもっと広く(或いは設定できるように)して欲しい。トレーニングメニューを記入したい人もいるだろう。これも、記録をテキストに書き出せるようにして欲しいものだ。sports-diary.com/を参考にがんばって欲しい。

 俺はこの機関で入社以来健康診断を受けているが、残念ながら、サイト開設前のデータは入っていなかった。手入力もできるがめんどくさい。とりあえず、献血したときに送られてきた資料だけ入力しておいた。けっきょく、これしか使わないかもしれないな・・・

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