本:四畳半神話大系 森見登美彦

四畳半神話大系 (角川文庫)”>41ZF3PVVAPL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_  文体が好みでない人には耐えられないだろうが、「四畳半」、「下宿」、「共同トイレ」というキーワードで具体的イメージが抱ける人なら楽しめるだろう。他の森見登美彦の作品を読んで楽しめた人は間違いなく楽しめるだろう。

 自分は観ていないがアニメ化されていたらしい。いまどきのアニメに馴染みの良い構成だ。4章ですべての長さがほとんど同じなので、3話x4章の12週に収まる。一章を3回で終わらせるにはかなり圧縮する必要はあるとは思うが。

 いつもの森見登美彦ワールドの住人が登場する。当然京都市上京区の下鴨神社の近くに住んでいる。宵山万華鏡やきつねのはなしにも出てきた(別人だが)謎の人物が暗躍する。これ以上書いても迷惑をかけるだけなので説明はしない(しても面白くならない)。唯一気に入らないのは、主人公がちょっとエキセントリックで、もちぐまを大切にする頭の良い女性相手にジョニーの言いなりになっているらしいという点だ。「これが実に腹立たしい」と書くだけに留めたい。

 因みに、文庫版のカバー絵より単行本のカバー絵のほうが味わい深い。内容にも一部関わってくるアイコンになっている。残念ながら、単行本は既に絶版なので四畳半神話大系 (角川文庫)にリンクをしておく。kidle を読める環境をお持ちの方には電子書籍版をおすすめしたい。

#エントリーは読んだ順ではない。細かいことは気にすんな。

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