「ゲーム機戦争は終わった」らしい

 ゲームジャーナリスト様がゲーム業界を総括している。曰く、「ゲーム機戦争は終わった」。

 はぁ?確かに、各社の方向性が従来ほど重ならなくなったことには、そうかなと思う。しかし、ビジネスとしての厳しさは全然変わらないだろう。方向性が違うからといって、3種類のゲーム機を買いそろえる人は少ないだろう。しかも、PS3が高価格でリリースされることは、ゲームファンの財布を直撃し、他の機種に流れたかもしれないお金を吸い上げることにもなる。ゲームの売り上げ本数的は減ってしまう可能性は高い。これは任天堂やMSにだけ影響を与えるだけでなく、ソニーそのものやゲーム流通業者にも影響を及ぼすかもしれない(だから、E3で価格を発表したときに業界人から非難の声が上がったのだろう)。

 方向性が違うから競合がなくなり住み分けられるというほど世の中は甘くない。莫大な投資に見合うだけの「売り上げ(それは、各社ともコンソールで上げる売り上げは利益の源泉ではない)」をあげるためには、住み分けなどないのではないか。

 これには、ややこしいビジネスのことなんか分からなくてもいい。自分の懐具合を考えれば分かる。結局、どんなに個性的になろうが、その市場は一般家庭の財布という市場なのだ。「今年はHDDレコーダーを買ったからテレビは今ので我慢しよう」とか「液晶の地上デジタル放送対応ハイビジョンテレビを買ったから、襟増この買い換えは来年にしよう」とか「今年は旅行に行くから家電品は買わない」とか「子供ができて赤ちゃん用品が一杯いるから、大人のものは我慢だね」とか「XXが進学だから車の買い換えは当分無理かな」とか「そろそろデスクトップ機のHDDを買い替えないとヤバそうだから、CPUとマザーボードは次のボーナスだな」(しつこい)というのが普通の家庭だろう(最後のは普通じゃないが)。その中に、数万円もするものを割り込まさなければならないのだ。

 パイの大きさが変わらないのに、そこにより大きなシェア(金額的に)を要求する高価なマシンを持ち込んだのだ。他社が影響を受けないはずがないだろ。しかも、この記事には「終わった」と書いている。過去形だ。もう決着がついたと言い切っているのだ。そう言い切るには根拠が薄い。この「ジャーナリスト(マスゴミ)」が書いているのは、E3 で任天堂が人気があり、ソニーが高価格でブーイングを受け、MSがFPSを囲い込んだということだけだ。

ゲーム見本市「E3」を総括〜ゲーム機戦争は終わった – ニュース解説 – nikkeibp.jp

志田 英邦=ゲームジャーナリスト)

「War has changed.(戦争は変わった)」。

これは、コナミが「PlayStation 3」向けのソフトとして開発を進めている「メタルギアソリッド4」(コナミ)のキャッチコピーである。このコピーは、先週開催された、世界最大のゲーム見本市「E3」をまさしく象徴する言葉となった。

 ゲーム機しか見ていない、生活感覚のない、ユーザー視点のない「記者」がジャーナリストを名乗るなと思うけど、にほんでは「ジャーナリスト=マスゴミ<>journalist 」だからいいのか・・・

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