vodafone 撤退、ソフトバンクは白馬の騎士足り得るや

 最初にかったケータイはJ-phoneだった。新機種の方向性と料金プランの迷走に嫌気が差したのと、A5502Kという魅力的な端末がauから発売されたことでauユーザになったのが2年前だった。その後も、このようなユーザの流れは加速し現在のシェアに落ち着いた。

 vodafoneは日本テレコムをソフトバンクに売り、ついにvodafone(日本法人)もソフトバンクに売ることになってしまった。W-CDMAへの移行が思ったほど進まなかったので、日本の3G市場で得たノウハウを海外で使う機会がなかったのかもしれない。それ以前に、旧J-phoneにそれだけの技術的資産がなかったのかもしれない。後、ユーザは通信方式よりサービスに金を払ということははっきりしたのではないだろうか。つまり、日本市場で消耗戦を行ってまで3G技術を得るより、こなれた技術を使って新しいサービスをしたほうが儲かるということではないだろうか。

 ただ、日本のケータイユーザの多く(いや、俺だけか?)が抱いた、期待。vodafoneが黒船になるというのは幻想に終わった。vodafone が海外でやっているようなサービスや端末を日本市場に放り込んでくるということはなかった。あったかもしれないが、サービスが中途半端で迫力がなさ過ぎた(これはdocomoのスマートフォンにも言えるが)。やはり、日本市場は良くも悪くもdocomoが主導するガリバー型寡占市場で、世界市場とは異質の村だということがはっきりした。

 ウォッチャーとしては、ソフトバンクがどのような端末・サービスを提供できるかを固唾を呑んで見守るしかない。3G+802.XXX(IP)のハイブリッドスマートフォンは?ケータイIP電話は?その場合の料金は?既存Y!BBユーザへの特典があるのか?ナンバーポータビリティが実現したら、旧vodafoneユーザはどうするのか?他のキャリアのユーザはどう動くのか?

 高速・安価・定額の優先サービスを日本に広めた実績のあるソフトバンクに期待したい。ソフトバンクの参入で市場がシャッフルされて、docomoやauからも魅力的なサービスが提供されるようになって欲しい。自分が、ソフトバンクに移行するかどうかは別として、楽しみは尽きない。livedoorの面展開公衆無線LANが事実上ポシャッた今年、ケータイ市場で楽しみなのはソフトバンクを中心とする後発プレーヤーしかないだろう。

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