ドコモ「ツートップ」戦略で明暗クッキリ パナなど下位4社の不振際立つ

 「ツートップ」戦略をとった時点でこうなることは分かっていただろう(「お前ツートップじゃないから」って言われても、元気出してくださいシャープさん : ギズモード・ジャパン)。なにより価格だ。日本のマスコミではあまり目にしないが、iPhone が売れた最大の理由が「安いこと」だと思っている。今でも iPhone 4S にとどまっているのは、パケット料金が 4400円/月だからだ。100 万円分以上のパケットを使いながら月額 4400 円の回線契約は他にない。

 docomo のこのツートップキャンペーンは正解で、破壊的だ。自分が docomo ユーザで機種変を今するなら迷わずどちらかにする。だって、同じ OS でできること(アプリ)は同一で、ハードの要素技術もほぼ横並びなんだから、安いほうがコストパフォーマンスが高くなる。それだけだ。端末がいいとか悪いとかは関係はない。ある程度までの水準をクリアしていればそれ以上はヲタの世界だ。Android 端末も安定してきて地雷を踏むことも少なくなったし(ネット上のネタが減って寂しいが)。

 それとは別に、docomo の機種別売上数が分かる面白い記事だ。大ヒットという Experia A でも 83 万台で、マスコミでは iPhone 5 を追い落とすといった論調で取り上げられていた GALAXY S4 がたったの 40 万台だ。この数字を、iPhone や GALAXY の世界市場の数量と比較すると、日本市場の小ささがよく分かる。

 世界市場で日本市場の存在感が薄くる一方なのはこの数字だろう。

ドコモ「ツートップ」戦略で明暗クッキリ パナなど下位4社の不振際立つ (SankeiBiz) – Yahoo!ニュース BUSINESS

 NTTドコモが今夏モデルから導入したスマートフォン(高機能携帯電話)に価格差をつける「ツートップ戦略」で、主力2機種とそれ以外の機種の販売台数に極端な差が開いたことが3日、分かった。6月末の販売台数は主力2機種が合計123万台に達する一方で、パナソニックやNECのスマホは1万~1万5000台と不振が際立った。ツートップ戦略のあおりを食った格好で、パナソニックがドコモへの製品供給停止を検討するなどスマホメーカーの事業に大きな影響を及ぼし始めた。

 ドコモの加藤薫社長はフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、同社が主力2機種に位置づけたソニーの「エクスペリアA(エース)」とサムスン電子の「ギャラクシーS4」の6月末の販売台数がそれぞれ83万台、40万台に達したことを明らかにした。

 2機種以外では、シャープの「アクオス」と富士通の「アローズ」がそれぞれ7万台、パナソニックの「エルーガ」は1万5000台、NECの「メディアス」も1万台前後と低迷。主力機種とそれ以外で明暗がくっきり分かれた。

 ドコモは主力2機種について販売店向けの販売報奨金を積み増し、販売価格をエクスペリアが5000円、ギャラクシーが1万5000円に抑えた。他の機種は3万5000円前後で売られ、この価格差が販売台数の大きな格差につながった。

 下位4社のスマホは在庫がかさんでいる一方で、最も売れているエクスペリアは「100万台はゆうに超える」(加藤社長)見通しで、同社は販売目標を200万台に設定したもようだ。

 ドコモは主力機種を季節の商戦ごとに選定する方針で、10月の秋冬モデル発表会では別のスマホが新たなツートップとなる可能性もある。しかし、海外に大きな市場を持たない国内スマホメーカーにとって、ドコモの販売台数の極端な落ち込みは事業存続を左右しかねない状況となっており、海外メーカーによる本格攻勢も予想される。

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