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 この2日で、ブログ上を騒がせた話題は、民主党のメール偽造とカーリングではないかと思う。そして、カーリングについては、明暗がはっきりと分かれてしまった。個人の素朴な感想が連携して共鳴していくのが見えたような一日だった。

 一躍、ネット上の神にまで上り詰めたカーリング解説の小林さん。メジャーなプロスポーツのテレビ中継で聞かされるアナウンスや解説にうんざりしていた人がいかに多いかが良く分かる。そして、あまり日の当たらないマイナースポーツの解説者に対する評価がちゃんとなされたことに対してすごく嬉しく感じた。テレビ局のプロデューサーはこの結果を真摯に受け止めてほしい(まあ、問題はブログを書いているような連中が野球やサッカーの視聴率に影響を与えるほど多いかどうかだ・・・俺も野球は見ないしなぁ。誰が解説をしても・・・)。

元長野五輪競技委員長・小林さん、自費でカーリング場 : ニュース : トリノ五輪 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 アルベールビル五輪でカーリング(公開競技)の日本代表監督を務めた小林宏さん(58)(川崎市在住)が、山梨県山中湖村に自費でカーリング場「Curlplex Fuji」を建設、オープンさせた。

 一方、ネットでの袋だたきに気付いたのか(抗議の電話やメールをした人間もいたのかもしれない)、記事を削除したフジテレビ。反論するわけでも反省するわけでもなくなかったことにしてしまおうということらしい。しかし、ネットでは今でもキャッシュで読める。
 少なくとも、公式のサイトで一般に公開した文章なのだから、態度は明らかにすべきだ。あのコラムがフジテレビの意向に沿ったものならば消さずにそう主張すればいいし、間違っていたと思うなら謝罪をするべきだ。

武田薫のフジテレビ・スポーツコラム:『考えて欲しいNHKのカーリング』2006.2.20 オリジナルURL<<2/20号がなかったことに!先週号が最新号になっている!
武田薫のフジテレビ・スポーツコラム:『考えて欲しいNHKのカーリング』2006.2.20 キャッシュ

 方や、人気スポーツの記者としてマイナースポーツを小馬鹿にしてきたライター。方や、カーリングが好きで私財を投じても黙々とマイナースポーツに携わってきた人物。これが、この一週間ほどで大逆転してしまった。(小林氏はカーリング界では重要人物で通ってた有名人だろうが、一般人に名前が知られたのは今回が初めてだ。マイナースポーツはマスコミに出たくても出してくれないために知名度が上がらず競技人口も増えないという悩みを抱えている。)

 一時的に集めたカーリング人気がカーリング批判を弾圧するようになったり、バブル状態になって選手が消費されてしまわないようにと願う。

 うまくこの波を利用して(フジテレビも利用してな)、継続的な人気と注目を得るようになり、スポーツとしてのカーリングが根付くきっかけにしてほしい。そして、スポンサーがついて、選手たちが競技に安心して取り組めるような経済的な環境が整えばさらにいいと思う。

 彼女たちの試練は、帰国後にこそ待っているような気がする。ガンガレ!

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